JA東びわこ(本店・滋賀県彦根市)が同市安食中町の彦根総合地方卸売市場で今月13日に開いた「第20回ふれあいフェスティバル」で、「おにぎり早食い競争」に出場した同県甲良町の男性(28)が喉におにぎりを詰まらせ、3日後に死亡したことが22日、分かった。
JA東びわこによると、早食い競争は5個のおにぎりを用意して3分以内に食べた量や食べ終わるまでの時間を競った。1位に近江牛1キロ、2、3位には同500グラムの賞品を用意し、15人が参加。男性は5個目を口に入れ終わった後に倒れ、救急搬送されたが、意識が戻らないまま16日に病院で亡くなった。
フェスティバルは地域の農産物PRが目的で、早食い競争は近江米のおいしさを知ってもらうため、前年も「大食い競争」と題して同様の催しを開いた。JA東びわこは13日に午後からのイベントを中止し、ホームページにおわびを掲載。取材に対し「お茶を用意するなど安全に気をつけたが、事故が起こり残念。今後このようなことがないようにしたい」としている。【西村浩一】