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“BL”要素にNHK放送総局長「ちょっと怖いところもある」

2018年のNHK大河ドラマ「西郷どん」の会見に登場した(左から)中園ミホさん、鈴木亮平さん、林真理子さん

 NHKは16日、渋谷の同局で定例会見を行い、木田幸紀放送総局長は、2018年のNHK大河ドラマ「西郷(せご)どん」を手掛ける脚本家の中園ミホさんから「ボーイズラブ」(BL)というワードが飛び出したことについて、「楽しみにしていますが、ちょっと怖いところもあります」と苦笑いを浮かべた。

 中園さんは今月2日に行われた「西郷どん」の主演発表会見で、「原作はいろいろな愛にあふれている。師弟愛、家族愛、男女の愛、ボーイズラブまで、そういうラブストーリーがちりばめられている」とコメント。制作統括の櫻井賢さんも「ドラマの中でそこ(BL)をどう表現していくか。ボーイズラブというものをどうとらえるか。楽しみにしていてください」と劇中での描き方に含みを持たせていた。

 木田放送総局長は、「西郷(せご)どん」同様、明治維新の立役者・西郷隆盛ら“鹿児島の男”にスポットを当てた1990年の大河ドラマ「翔ぶが如く」の制作に携わった経験がある。「中園さんがどういうイメージで言われたかは、よく分からない」としながらも、「鹿児島のあの(当時の)少年から青年にかけては、四六時中、寝食をともにしていた。そういう世界だったんですけども、ラブなのか友情なのか、それは微妙だったんですけれども。汗臭い世界が描かれるのではないか」と話していた。

 「西郷どん」は、57作目の大河ドラマで、維新の立役者の一人として知られる西郷隆盛が主人公。薩摩の貧しい下級武士の家に生まれた西郷隆盛(小吉、吉之助)は、両親を早くに亡くし、家計を補うため役人の補佐として働くが、困った人を放っておけず、自分の給金も弁当も全部与えてしまう始末。だが、そんな愚直な姿に、カリスマ薩摩藩主・島津斉彬(なりあきら)が目を留める。西郷は斉彬の密命を担い、江戸へ京都へ奔走。そして、勝海舟、坂本龍馬ら盟友と出会い、揺るぎなき革命家へと覚醒し、やがて明治維新を成し遂げていく……。

 原作は人気作家・林真理子さんの「西郷どん!」で、主人公・西郷隆盛を俳優の鈴木亮平さんが演じ、18年1月から放送される。

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