中国運輸局(広島市)は14日、乗り合いバスの運転手が「乗る人はいないだろう」と勝手に判断し、山間部のバス停に止まっていなかったとして、「いわくにバス」(山口県岩国市)に、バス1台を10日間使用停止とする処分を出した。同社によると運転手は約9カ月間、このバス停にほとんど止まっていなかった。
中国運輸局によると、JR岩国駅と同市の山間部を結ぶ持ケ峠線で8月24日、運転手がUターン地点にある持ケ峠停留所に行かず約700メートル手前のバス停で引き返した。
同社によると、市中心部に向かう予定だった客が地元の自治会長に「バスを待ったけれど来なかった」と相談し、発覚。運転手は8月25日に懲戒解雇となった。この路線は週1回だけ運行され、客は平均7、8人だったという。
同社は「今後このようなことがないよう指導を徹底したい」とのコメントを出した。