[15日 ロイター] - フォトメッセージングサービスの米スナップチャットが新規株式公開(IPO)の申請を非公開で米証券取引委員会(SEC)に提出した。事情に詳しい関係筋が15日に明らかにした。
関係筋によると、同社のIPOはテクノロジー企業としては近年で最大級となる見込みで、時期は早ければ3月とみられている。IPO時の時価総額は200億─250億ドルに上る可能性がある。
米国では新規産業活性化法(JOBS法)に基づき売上高が10億ドルを下回る企業は非公開でIPO申請を行うことが可能で、財務情報を開示することなく投資家の需要を測ることができる。
スナップチャットの親会社スナップの広報担当者はコメントを控えた。
カリフォルニア州ベニスを拠点とするスナップチャットは2012年に創業。現在のアクティブユーザーは1億人を上回っており、そのうち6割程度が13歳から24歳の若者で、ミレニアル世代(1980─2000年ごろ生まれ)の顧客取り込みを狙う企業にとっては広告を展開する格好の場となっている。
ベンチャー基金の投資先としても注目されており、報道によると、同社は5月に18億1000万ドルを調達。当時の企業価値は約200億ドルに上るとされた。
ただ、投資家の間では、同社の主要な収入源が広告販売に限定されていることへの懸念もある。
*内容を追加します。
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