「ネイティブ広告ハンドブック2017」というものが今話題になっています。
これね↓↓↓
http://www.jiaa.org/download/JIAA_nativead_handbook.pdf
この文章に対して、webライターの方が「難しいよー」という趣旨のツイートをしたところ、広告業界の人が「こんなのが難しいとかアホか!」という非難が殺到。
しかし、こういった広告業界の人からの上から目線に対して、webライター界隈の人たちも言及。
例えばこちらの記事です。webライター界の超有名人「よっぴーさん」が書かれています。
ネイティブ広告ハンドブックと広告業界の「蹴鞠おじさん」について - ヨッピーのブログ
僕自身はブログを書き始めて2年くらいの普通の大学院生です。
この業界について特別詳しいわけではありません。ただブログを通して収益化に取り組んでいるので、web上の広告(アドセンスとかアフィリエイトとかその他)については一般の方よりは詳しいです。
そんな僕がこの騒動について思ったことをつらつらと書いていきます。
そんなに読めないことはない
「ネイティブ広告ハンドブック2017」を実際に読んでみました。
正直な感想を言うと、読めないほど難解ではない。
もちろん、この文章をブログの記事やコラムの感覚で読もうとすると、クソ読みにくいし難解です。
しかし、これが1つの協会が公式に発表した文章という前提と読むと「まぁこんなもんじゃないかなー」って思います。むしろそういう見方をすると読みやすいと感じます。
この文章自体は、それこそ「センター試験の現代文の問題を解くぞ!」くらいの気合をいれて読めば、全然読める文章です。(てか、そこまで気合いれなくても読める)
よくわからない用語が度々でてきますが、その1つ1つの意味をわざわざ調べなくても「こんなのもあるんだなー」程度で読み進めて、問題がないものがほとんどです。
「この意味を調べないと先の文章を読んでも理解できないよ〜」という用語は基本的なものがほとんどだし、そんなに多くないっていう印象を受けました。
くちきんがシェアしてた「ネイティブ広告ハンドブック2017」が取扱説明書レベルに読解大変で涙ですhttps://t.co/a1R7Y64Cv1 pic.twitter.com/7nTVNPqmVg
— 塩谷 舞(しおたん) (@ciotan) 2016年11月7日
このツイートが話題をよんでいますが、しおたんさんも「取扱説明書レベルに読解大変」と言ってるだけで、内容が理解できないとは言ってないですからね。
まとめると、ネイティブ広告ハンドブック2017は「ブログ記事とかコラム感覚で読むと読みにくい。けど、別に理解できないほど超難解ではないし、内容が理論的に破綻しているなどの欠陥はない」と僕は感じました。
まぁ、こんなことは僕がわざわざ言わなくても、この文章を読んだ人はそう感じていることでしょう。
この記事で一番言いたいことは別にあります。
読みやすいことが正義なのか?
読みやすい文章が正義で、読みにくい文章は悪なのでしょうか?
このことについて僕は思うところあります。
僕は大学院生なので、日頃から学会誌とか研究論文などを読む機会があります。正直に言ってクソ読みにくいです。
それこそ、現代文の試験を解くくらいの勢いで、線を引いたり、何回も読み直したり、他の文献をあたったりしています。
こうして悪戦苦闘しながら1つの論文を読むと、自分でも驚くほどの情報量が頭に残るし、内容がかなり深く自分の中に入ってきます。
これは感覚的なことだから、なかなか表現できないですけど、僕はそう感じます。
こういった正式な文章が読みにくいことには理由があります。正確に情報を伝えなければならないし、論理的な欠陥がないように注意を払わないといけないからです。
その代わりにしっかりと、読み進めていく価値があるものだと感じます。
実際に僕も「ネイティブ広告ハンドブック2017」を読んで、かなり理解が深まりました(ザックリ←)
読みやすい文章って、どうしても「省いて」書くことが求められます。
0~100まで説明する文章ではなくて、100あるうちの大切な10だけを文章化するっていうイメージです。
もちろん、それはそれで価値のあることです。
なにが言いたいかっていうと、いわゆる「読みやすい文章」といものと、ネイティブ広告ハンドブック2017のような「読みにくい文章」って、そもそも、異質なもので、優劣をつけるのは違うんじゃないかなーって思うわけです。
「読みやすい」、「読みにくい」って言うからダメなのか。なんか別の表現があるのかなー。
もやもやしております
思ったことをつらつら書いてみました。
僕のなかでもハッキリと「こうあるべきだ!!」という意見があるわけではなく、ちょっともやもやしていて考えがまとまらない感じです。
しかし、この騒動に関してはすごく興味があるので、これからも動向を伺っていきます。