夫の仕事が最近忙しい。私は私で仕事は忙しいわけではないけど、夫の居ぬ間に子供の世話と家事を全て自分でやらなければないから、疲れてる夫を優しく包み込んであげるほどの余裕はない。
必然的に、夫婦仲が険悪なわけではないけど会話が少し減り、これはあまりよろしくないな、何とかしたほうがいいなとぼんやり思っていた。
そんな中、昨夜も遅かった夫がまだ寝ている土曜日の朝、子供が唐突に聞いてきた。
「結婚式のときって、何々を誓いますか?って聞かれるじゃん。あれ、みんな何を誓うの?」
「あれはね、元気なときも病気のときも、お母さんはお父さんを愛しますか?って聞かれるんだよ」
「じゃあお母さんもお父さんも誓ったの?」
「…誓ったね。」
うん、誓った。
健やかなるときも病めるときもあなたは夫を愛しますかって、誓ったわ、お互い。
忘れてたな~。
一緒に暮らすことが日常になると、あんなに初々しい気持ちで誓ったこと忘れちゃうんだな。
夫と喧嘩したわけでもないし、私たちの会話が最近少ないことを子供が悟って質問した様子ではない(と思う)のだが、無邪気な子供の質問にドキッとして、初心にかえることの大切さを実感した貴重な体験だった。
善は急げと、まどろんでいた夫のもとへ行き、子供の発言を即座にシェア。
夫も「あ~ 、誓ったねぇ」としみじみ。
子供に感謝だな。