厚生労働省が28日発表した9月の有効求人倍率(季節調整値)は前の月に比べて0.01ポイント上昇の1.38倍だった。QUICKが事前にまとめた市場予想(1.37倍)を上回った。上昇は6月以来。1991年8月(1.40倍)以来25年1カ月ぶりの高水準となった。企業の求人が伸びる一方で、求職者数が減少したことで求人倍率が上昇した。産業別では、訪日外国人の恩恵を受ける宿泊・飲食サービス業の求人が伸びが目立った。
雇用の先行指標とされる新規求人倍率は前月比0.07ポイント上昇の2.09倍だった。5月(2.09倍)以来の高水準だった。正社員の有効求人倍率は0.88倍と前の月と同じだった。就業地別の有効求人倍率は6カ月連続で全都道府県で1倍を上回った。〔日経QUICKニュース(NQN)〕