モスル奪還作戦 開始から1週間 イラク軍周辺を制圧
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過激派組織IS=イスラミックステートからイラク第2の都市モスルを奪還する大規模な軍事作戦が始まって、24日で1週間となりました。イラク軍やクルド人部隊は周辺の町や村を相次いで制圧し、一部はモスルの市街地から10キロ以内にまで進みましたが、IS側も激しい抵抗を続けています。
イラク軍やクルド人部隊は、アメリカ主導の有志連合の支援を受けて、今月17日から、ISが2年余り支配しているイラク最大の拠点、モスルの奪還作戦を続けています。
イラク軍などは、モスルの南や東、それに北側から周辺の町や村を相次いで制圧していて、クルド人部隊は、23日、市街地の境界から9キロ足らずの地点まで進んだと発表しました。
一方のISは、車に大量の爆弾を積んで突撃する自爆攻撃のほか、建物や道路に爆発物を仕掛けるなどして激しく抵抗しています。
さらに、この1週間、モスルへの攻撃圧力を少しでも弱めようと、首都バグダッドや北部の都市キルクークでテロや襲撃事件を相次いで起こしています。
ISは、攻撃をかわすため住民を集めて「人間の盾」に使うおそれがあり、今後、人口の多い市街地で戦闘が始まれば、市民の間に犠牲者や、大勢の避難民が出るのではないかと懸念が広がっています。
イラク軍などは、モスルの南や東、それに北側から周辺の町や村を相次いで制圧していて、クルド人部隊は、23日、市街地の境界から9キロ足らずの地点まで進んだと発表しました。
一方のISは、車に大量の爆弾を積んで突撃する自爆攻撃のほか、建物や道路に爆発物を仕掛けるなどして激しく抵抗しています。
さらに、この1週間、モスルへの攻撃圧力を少しでも弱めようと、首都バグダッドや北部の都市キルクークでテロや襲撃事件を相次いで起こしています。
ISは、攻撃をかわすため住民を集めて「人間の盾」に使うおそれがあり、今後、人口の多い市街地で戦闘が始まれば、市民の間に犠牲者や、大勢の避難民が出るのではないかと懸念が広がっています。
「ISは必死の抵抗続けている」
モスルの奪還作戦を続けるイラク軍の対テロ部門の責任者がNHKのインタビューに応じ、IS側もイラク最後の拠点を守るため、必死の抵抗を続けているとしたうえで、「作戦を急げば、市民の犠牲が増えかねない」として、市街地での軍事作戦は慎重に進めていく方針を示しました。
イラク軍の対テロ部門の責任者を務めるファディル・バルワリ少将はインタビューの中で、「われわれはこの2年間、各地でISと戦った経験があり、戦い方は分かっている」と述べ、モスル奪還に向けた作戦はこれまでのところ順調に進んでいると強調しました。
一方で、IS側の抵抗については、「ISにとってモスルが最後の拠点で、死にものぐるいで戦っている」と述べ、爆発物を仕掛け自爆攻撃も繰り返すなど必死の抵抗を続けているうえ、各地でテロを引き起こすおそれがあると指摘しました。
そして、多くの住民が暮らすモスルの市街地での作戦について、「作戦を急げば、市民の犠牲が増えかねない。地域を一つ一つ制圧していく戦術が必要だ」として、慎重に進めていく考えを示し、「長くかかるか短期間で終わるかは分からない」と述べました。
また、ISの指導者バグダディ容疑者の居場所について、バルワリ少将は、数日前までモスルにいたものの現在はシリアに近い砂漠地帯に潜んでいるという情報があると述べました。
イラク軍の対テロ部門の責任者を務めるファディル・バルワリ少将はインタビューの中で、「われわれはこの2年間、各地でISと戦った経験があり、戦い方は分かっている」と述べ、モスル奪還に向けた作戦はこれまでのところ順調に進んでいると強調しました。
一方で、IS側の抵抗については、「ISにとってモスルが最後の拠点で、死にものぐるいで戦っている」と述べ、爆発物を仕掛け自爆攻撃も繰り返すなど必死の抵抗を続けているうえ、各地でテロを引き起こすおそれがあると指摘しました。
そして、多くの住民が暮らすモスルの市街地での作戦について、「作戦を急げば、市民の犠牲が増えかねない。地域を一つ一つ制圧していく戦術が必要だ」として、慎重に進めていく考えを示し、「長くかかるか短期間で終わるかは分からない」と述べました。
また、ISの指導者バグダディ容疑者の居場所について、バルワリ少将は、数日前までモスルにいたものの現在はシリアに近い砂漠地帯に潜んでいるという情報があると述べました。