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フィーライン・アイズ

「好きなものは好き」と主張するハイパーな雑記ブログ

「愛と裏切り」はブログの世界にも存在する

はてな・ブログ・ネットのこと

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ドラマからはいろんなことが学べる

 

私はテレビドラマが好きで、

以前はよくブログに感想を書いていました。

 

でも、最近は好みにあった作品にめぐり会えず、

他の人が書いたブログを読むだけになっています。

 

ドラマからはいろいろと勉強できることが多いですよね。

 

主人公の生き様がカッコよかったり、

世界観に引き込まれるものもあります。

 

とくに今年はネットで挫折を経験しているので、

人間模様が色濃く描かれた作品には共感できましたよ。

 

元AKBの前田敦子さんが主演を務めた、

「毒島ゆり子のせきらら日記」はそんな作品のひとつでした。

 

愛と裏切りが渦巻くエンターテイメント

 

「毒島ゆり子のせきらら日記」は、

今年の4月21日(20日深夜)から6月23日(22日深夜)まで、

毎週木曜日の未明にTBS系列で放送されていた作品です。

 

☆登場人物

 

毒島(ぶすじま)ゆり子・・・前田敦子

あけぼの新聞の政治記者で与党幹事長・黒田の担当になる。

常に恋人がいないと耐えられない女性。

 

小津翔太・・・新井浩文

あけぼの新聞のライバル・共和新聞のエース記者で、

妻子がいるにもかかわらず、ゆり子と交際する。

 

黒田田助・・・片岡鶴太郎

与党・誠心党の幹事長。

新党を立ち上げて政権奪取を狙おうとする。

 

上神田茂・・・山崎銀之丞

黒田の懐刀。

与党の幹事長代行だが腹のうちが読めない。

 

中川・・・高木渉

黒田を父親のように慕う若手議員。

地盤は東北の秋田県

 

ちなみに、毒島というのは群馬県東部(桐生市など)に多い苗字です。

 

本作が目標とするのは、「深夜の昼ドラ」である。

 

大物政治家の番記者として懸命に働きながら、

私生活では奔放な恋愛を満喫していた主人公が、

1人の魅力的な男性と出会い、

恋に落ちて壮絶な最後を迎えるまでを描く。

 

二股や不倫といった恋愛テーマを設定の中心に置きつつ、

深夜ドラマらしく、現代の若い女性が持つ赤裸々な恋愛観や、

仕事の悩みを忠実に描き出す。

 

ドラマのテーマは、「恋愛」と「政治」である。

 

主人公は幼少期に父親に裏切られたことで不信に陥り、

恋愛をする際に、極端な独自のルールを設けている。

 

それは、「彼氏を2人作る」というもので、

どちらかに裏切られても、もう一方が愛してくれる、というものである。

 

主人公にとって、恋愛は「愛と裏切り」が表裏一体となって存在している。

 

主人公は番記者として担当していた大物政治家が、

裏切られていく様子を目の当たりにし、

政治の舞台も「愛と裏切り」が渦巻く世界であることを知る

 

毒島ゆり子のせきらら日記 - Wikipedia

 

もともと私は「不倫ドラマ」が大嫌いなので、

最初は敬遠していた作品なんですが、

主人公が群馬出身という設定であり、政治記者という役だったので、

食わず嫌いはやめて観てみたんです。

 

その結果、みごとにはまってしまいました。

 

はてなにある競合ブログ(シネマの部屋)が、

ツイッターによる感想まとめをやっていたので、

放送中にレビューは書きませんでしたが、

人間の愛憎劇をしっかり描いた佳作なんですよ。

 

主人公が超恋愛体質でありながら、極度の男性不信というのは、

銀河英雄伝説ロイエンタールに似ています。

 

ロイエンタールは幼少期に母親から虐待を受けて、

「女は男を裏切るもの」と思ってしまいますが、

毒島ゆり子は父親が愛人と逢瀬を重ねているのを見て、

「男は女を裏切るもの」と感じてしまったんです。

 

これはものすごく不幸なことなんですが、

そういったトラウマが反動となって、仕事の世界で活躍するんですから、

人間とは面白い生きものです。

 

「毒島ゆり子のせきらら日記」では、主人公の恋愛のほかに、

政治家たちの確執も描かれました。

 

ゆり子が番記者として担当したのは、

同じ群馬出身の与党幹事長・黒田田助だったんですが、

彼は様々な軋轢から新党を立ち上げようと画策します。

 

ところが、黒田の懐刀で幹事長代行の上神田は、

自分が与党で力を得たいために賛同しません。

 

さらに黒田が息子のように可愛がっていた若手議員の中川は、

地元の支援者が新党参加に反対だったため、

自分の政治生命を守るしかなく、黒田とは袂を分かちます。

 

結局、黒田のもとに集ったのはわずか15人あまりで、

新党は政治のキャスティングボードを握るには至りませんでした。

 

俗に「海より深い」と言われる人の心ですが、

相手が何を考えているかというのは、他人にはわからないんでしょうね。

 

ゆり子も本気で好きになった小津に、

「結婚しよう」といわれながら騙されてしまいます。

 

彼は妻と離婚していなかったんです。

 

ゆり子はひどくショックを受けて、仕事ができないほどに落ち込むんですが、

側近に去られてしまった黒田とのやり取りの中で、

「愛と裏切り」は紙一重だということに気づくんですよ。

 

小津はいちど距離を置いたゆり子とよりを戻そうと考えるんですが、

彼女は「恋人が3人います」と嘘をついて、彼ときっぱり決別するんです。

 

【あなたは私を裏切ったでしょう。だから今度は私が裏切るの】

 

ゆり子のそんな声が聞こえてきそうな幕切れでしたね。

 

主題歌「Selfish」も秀逸

 

「毒島ゆり子のせきらら日記」の主題歌は、

主演を務めた前田敦子さんが歌っています。

 

「Selfish」とは英語でわがままという意味です。

 


【MV】Selfish(short ver.) / 前田敦子

 


前田敦子 「Selfish」 スタジオライブ

 

やりたいことやって

自由でいたいだけ

夜ごと見てる夢も

同じ話じゃない

 

Selfish 勝手すぎると言われても

Selfish そう生きてきた

 

(中略)

 

もっと新しい

刺激探したくなるの

 

嫌いになってはない

興味なくしただけ

だってこの世界は

いつも動いてる

 

(中略)

 

Selfish 本能のままに生きたい

Selfish あきれられてもいい

 

歌詞を一部抜粋してみましたが、

とても納得できるところが多いんですよ。

 

とくに「やりたいことをやって自由でいたいだけ」や、

「この世界はいつも動いてる」というのは、

はてなにもあてはまるんじゃないかと思いました。

 

妙香のまとめ

 

なぜ急にこの記事を書いたのかと、驚かれた方もいると思いますが、

はてなの交流にも「愛と裏切り」があると感じたからです。

 

自分の不適切な発言から仲のいいユーザーさんと疎遠になることや、

逆に相手の書いた記事に反発して、交流をやめることもあります。

 

すべての人と仲良くできたら理想なんですが、

価値観の異なる人に歩調を合わせるのは、並大抵のことではありません。

神経をすり減らしてボロボロになることもあります。

 

だから、強くならないといけないんですよね。

 

 

昨日、うさる(id:saiusaruzzz)さんの記事のブコメに、

このようにカッコよすぎることを書いたんですが、

はてなではこういった心構えが重要になると思うんです。

 

それは他のブログと違って、

PV数がはるかに多いこと(ブログ規模の差はありますが)と、

ブックマークの数のつき具合によって、

レベルというのがはっきりわかってしまうからなんですよ。

 

だから、伸び悩むブロガーは他のユーザーに嫉妬しますし、

自分の力のなさに嫌気が差してしまうんです。

 

数字で優劣が出るというのは、

学校やプロ野球の成績と似ていますからね。

 

PVやブクマが多い人は賞賛されますが、

そうでない人は陽の目を見ることができずに、

悶々として辛い日々を過ごすことになります。

 

誰か励ましてくれる人がいれば別だと思いますが、

そんな親友のような存在に出会うのは、

ブロガー本人にかなりの魅力がないと難しいです。

 

だからはてなは交流が多いところにも関わらず、

いざと言う時は孤軍奮闘することになるんですよ。

 

でも、「毒島ゆり子のせきらら日記」のヒロインのように、

誰が批判をしようとものともせず、わが道を闊歩するという姿勢を貫けば、

独特な風が吹く大嵐の中でも生き残れるのではないでしょうか。

 

だけど私は、ここで気に入ったユーザーの方とは、

これからも末永く仲良くして行きたいと考えています。

 

私も「裏切りたくはない」ですし、

また「裏切ってほしくない」というのが本音です。

 

寂しくなったり、悲しくなったりするのは、

いちばん嫌なことですから。