ホワイト企業とは何なのか
企業で働く上で、ブラック企業とホワイト企業であれば確実に皆さんホワイト企業を選びますよね?
そりゃぁ、雇われで働いていて、ブラック企業で散々使われて精神を病んでポイッとされたんじゃたまりませんよね。
僕は今までに「これは間違いなくホワイト!」と断言できる会社で働いたことがないので、ホワイト企業の線引きは良くわかりませんが(というか存在しているのか?)、先日、無事にホワイト企業へと転職したという友人から話を聞き、素直に「おぉ、良かったな!」と賞賛したと同時にホワイト企業の定義ってなに?と、少し疑問が残りました。
「ホワイト企業」とは、社員に劣悪な環境での労働を強いる企業を指す「ブラック企業」の対義語。社員の待遇や福利厚生などが充実し、数ある企業の中でも働きやすさにおいて特に優れている企業、という意味合いで使われる言葉です。就職や転職の際にブラック企業が避けられるのとは対照的に、安心して仕事に打ち込めるホワイト企業は、入社することが好ましいと奨励され、実際に新卒社員の定着率も高いのが特徴です。
「離職率が低い」という点が大きなポイントになっているそうです。
働きやすくて、給料もそこそこ貰えたらそりゃぁ、辞めませんよね。
ただ最近では、「好きな事、やりたいこと」の為に、現環境を捨てて転職する人もいるので、退職理由が前向きなのか、後ろ向きなのかというのも一つのポイントになりますね。
僕は心の底から仕事は「生活費を稼ぐ為」だと思って働いているので、定時で絶対に帰れるというホワイト企業の話を聞いて、羨ましいと素直に思いました。
他にも福利厚生面とかね。
話を聞いていると、中でも友人はこの定時で絶対に帰れるという所に大きく比重があると話していました。
これまでは、朝7時から夜遅くまで働いていた様なのですが、これが一気に定時帰宅になったので最高に幸せとのこと。
給与面などは聞いていないのでその辺りは不明ですが、何を持ってホワイト企業、ブラック企業とするかは個人の裁量によるところも大きいとは思いますが、結局のところ「時間」ではないでしょうか?
日々の拘束時間が長い会社は総じてブラック認定しても良いですね。
理由は後述で述べますが、定時で帰れるブラック企業なんてあります?
あらゆるブラック要素が絡まり合い、最終的に行き着く先は「超拘束時間」です。
極論を言えば、大した責任もなく、NO残業で、給料も休日もそこそこあり、将来性も安定している会社が「生活費を稼ぐ為に働いている」人にとっては最強でしょう。
まぁそんな所はおそらく存在しないと思うのですが、逆に毎日確実に定時で帰れる会社はホワイト企業率が高いのではないでしょうか。
人間関係を絡ませるとややこしくなるので一旦、人間関係は置いて環境のみで考えていきましょう。
逆に、ブラック企業としての代名詞は
- 時間外労働
- 業務量過多
- あり得ないノルマ
- 安月給
- パワハラ、モラハラ
- 離職率が高い
- 仕事内容がグレー(ブラック)
などでしょうか?
大抵は、どこの企業も程度によるでしょうが、どれか1つくらいは当てはまりそうなものですが、これが1つどころではなく、3つ4つと畳み掛けてきたら完全にアウトですよね。
あり得ないノルマの為に長時間働き、しかも安月給でオフィスにいればパワハラ、モラハラだと精神がおかしくなって当たり前です。
時間が占める割合はデカイ
冷静になって考えました。
僕は前職では、お昼休憩はなし、残業代もなし、残業は月に50時間ほどという条件の職場で働いていました。
これをブラックと取るかどうかは置かれている境遇によってはまだまだホワイト、と取る人もいるでしょう。
年度別残業時間
残業時間の実態調査 2011 |転職ならDODA(デューダ)
少し古いデータにはなりますが現状も大きくは変わっていないでしょう。
しかし働いている本人からすると、ポイントを残業時間だけに絞ったとしても、月50時間ほどの残業時間は正直だるい、だるすぎますよね。
お金にならない時間を会社に貢献という形でボランティアしている訳ですから。
世の中には100時間オーバーでサービス残業している人もザラに存在する事を考えると甘いと声が飛んで来そうですが、果たしてそうでしょうか。
その考え、洗脳されてません?
フラットにシンプルに考えてみて下さい。
働いている以上は対価(お金)が発生しないとおかしいのですよ。
残業時間別の残業代
残業時間の実態調査 2011 |転職ならDODA(デューダ)
そもそも残業代なしでサービスしている割合が35%~40%あるって異常ですよね。
個人の能力が余りにも低くて、個人の問題でそうなっているのであれば本人の問題ですので改善しなくてはなりませんが、もしそうでないのであれば月残業0というのは難しいかも知れませんが、限りなく減らす事は可能なはずです。
朝から終電まで働いたとして、集中力もちませんよ、普通。
それが月〜金まで続くと考えたら地獄以外の何者でもありません。
さらに、それが定年まで続くと考えたらそれだけで頭が発狂して禿げ上がってしまいますよ。
月の残業時間が20時間以内であれば、残業代が付かなくてもまぁ理解できます。
しかし現実は60時間以上、80時間以上でも残業代が付かないが40%近くも存在しているという事です。
いかに自分の時間を確保できるか
業務量過多もそうですし、あり得ないノルマもそうですが結局、それらをこなしていると自分の時間が減っていくことに繋がります。
つまり、どんどん会社にいる時間、仕事をしている時間が増大していくわけです。
特に現代では、本業一本で家族を養っていくには非常に厳しい世の中になってきています。
それは、平均年収を見れば明らかです。
若干、増加傾向にあるものの、2000年以前と比べるとその差は明らかに減っており、増加しているという事を実際に体感できている人がどれほど存在するのだろうか。
僕も社会に出て10年ほど経つ訳だが、昇給など含めても増加してるな、と感じたことは正直なところない。
もちろん、本業一本で家族を養っている人も多くいるわけですが、このご時世大手企業でさえも10年先はどうなるか分かりません。
そんな未来へのリスクヘッジとして、副業をスタートさせる社会人が多いのも事実です。
そんな僕もそんな想いからこのブログをスタートさせています。
しかし、会社での拘束時間が長く、日付が変わる頃に帰宅する様な働き方を強いられていると副業もする時間がなくなります。
というかブラック企業の負のループに陥ってしまった場合、副業どころじゃないですよ。
家族や恋人と過ごす時間すらも奪われている訳ですからもっと危機感を覚えるべきなのです。
実際にブラック企業に就職してしまったせいで「死」に直結してしまうケースも事実として存在しています。
にも関わらず残業してなんぼ、残業しないのは甘えという老害が作ったクソ社会のおかげで苦しんでいる人は沢山います。
人生=時間です。
そして、その時間は有限です。
時間を奪われるという事は人生を奪われているのと同義です。
そもそも副業すら禁止という企業も多く存在する意味不明な世の中です。
ここについてはまた改めて掘り下げていきたいのですが、個人を拘束する事でしか会社に繋ぎ止められない様なゴミみたいな会社は消えてしまえと思わざるを得ません。
人間関係について
人間関係については正直、人間ですので合う合わないもありますが、度を超えた一言を放つ馬鹿も一定数存在します。
長時間労働で、ただでさえ疲労がたまっているのにグチグチと皮肉を言ってくる上司とかですね。
グチグチ言われるだけならまだしも、「お前消えろ」とか「お前もう辞めろ」とか平気で言っちゃう人たちですね。
仕事って大抵は個人でするものではないですよね?組織ですよね?
にも関わらず人格そのものを否定する様な発言をする人も残念ながらいます。
ただ、怒りたいだけの人、個人の好き嫌いでターゲットに対してボロクソに罵倒する人がいるから人が死ぬんですよ。
これで教育だとか言うもんだから笑ってしまいます。
立派な殺人ですからね。
まとめ
基本的にはブラックの定義として最終的に行き着く先は「拘束時間」だと思います。
同じレベルで「人間関係」も大事ですので外せないポイントにはなりますが、長時間労働とパワハラ・モラハラのダブル攻撃が最強の組み合わせになります。
大切な人生=時間をサービス残業という形にで大量に奪われ、更に人格否定までされたら心が折られて当然です。
そこから更に給料も少ない、ノルマに常に追われるなんてしてたら心が休まる時もないですし、「何のために働いてるんだろう」から「何のために生きてるんだろう」にシフトチェンジしてしまっても納得してしまいます。
そんなに嫌なら個人で稼げばいいのでは?という声もあるでしょう。
しかし、それが出来ない人が圧倒的に多いから自殺者までいるのですよ。
自殺まで行かなくても心を病んでしまい鬱病になってしまった人を何人も見てきましたし、僕自身も過去に心療内科に通っていましたので、会社に潰された人達を見るのは非常に悲しいです。
この世からクソみたい企業が消えることを心より願っております。
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