【連載記事】

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5年も付き合ってるといろんなことがあるもんで、彼女との日々は本当に波乱万丈でした。

思い返せばドラマのよう、いや、小説のようでした。いつか彼女の事をブログで書こうと思ってたんですが、こればかりは本人も巻き込むことなのでなかなか書けなかったんです。というか簡単に書いていいような状態じゃない彼女。けど、ようやく一山乗り越えたので記事にしてみます。

ちょっと変わったカップルの恋愛小説を読んでるつもりで暇つぶしにどうぞ。


読み進める前に復習しましょう。

⬇︎第壱章の記事はこちら

絶対に諦めちゃダメだ!遠距離恋愛で鬱になった自傷癖の彼女を救う話 

⬇︎第弐章の記事はこちら
依存と束縛で苦しんだ遠距離恋愛。彼女は鬱病になり大学をやめました 




〜第参章〜

鬱で大学を辞めた彼女から逃げる僕。そしてある決断をした。



彼女は大学を辞めてから、ますます彼女の自傷行為はひどくなった。
僕には自傷行為をする理由が全く分からない。


「どうしてリストカットするの?」って聞くと

リストカットは生きるため。心の痛みを腕に分けているような感覚。

彼女は冷静にこう教えてくれました。

それでも、よく分からなかった。


”する人”と”しない人”との間にある大きな壁を感じた


相変わらず、朝から夜までずっとLINEが来る。

夜、バイトで疲れていても、電話をしなければいけなかった。


もう疲れた。


なぜリストカットをするのか

なぜこんなに依存されなければいけないのか


彼女ことが全然理解できなかった。


いつしか連絡もほとんど取らなくなった。

連絡をしても

おはよ。 と おやすみ。

それだけ。

完全に避けていた。


深刻になる彼女


彼女は病院に行った。

  • 境界性パーソナリティ障害
  • 不安障害
  • 躁鬱病 (双極性障害)
  • 不眠症
  • パニック障害
と告げられたそうだ。

その他にも、いくらかあったと思う。多すぎて忘れた。


初めて聞く病名がたくさんあった。僕はすぐに調べた。

境界性パーソナリティ障害

衝動的行動
二極思考、対人関係の障害、慢性的な空虚感、自己同一性障害、薬物やアルコール依存自傷行為自殺企図などの自己破壊行動が挙げられる[5]。また激しい怒り、空しさや寂しさ、見捨てられ感や自己否定感など、感情がめまぐるしく変化し、なおかつ混在する感情の調節が困難であり、不安や葛藤を自身の内で処理することを苦手とする[6]
双極性障害

(そう)状態(躁病エピソード)と(うつ)状態(大うつ病エピソード)の病相(エピソード)を繰り返す精神疾患である[1][2][3][4]ICD-10では、うつ病とともに「気分障害」のカテゴリに含まれている[5]。古い呼び名では躁うつ病[6]、あるいは他の名称として双極性感情障害[6]双極症とも言う。自殺リスクが高く、20年後の自殺率は6%以上で生涯では10%以上、自傷は30-40%のケースで起こっている[7]。その他の精神的問題(不安障害薬物乱用など)の併発も多い[7]



とりあえず、彼女がいつ自殺してもおかしくない状態なんだと思った。



自殺未遂


ある日、入院していると連絡が来た。自殺未遂だった。


それでも僕はこの関係に嫌気がさしていて、別れたかった。
病気のことを言われても、自殺しようとしたと言われても全く動じなかった。


僕は高校の時の事故で九死に一生を得て、命の大切さを身を以て感じた。
対照的に彼女は今、死のうとしている。

なぜか絶対に自殺を止めなければいけないという気持ちにならなかった。

  • 自殺しようとしてるけど、そんな簡単に死ぬわけがない。
  • 彼女のことを理解して、近くでずっと一緒にいてくれる人がきっと現れる。
  • 遠く離れている僕に彼女の病気を治せるわけがない。
  • 彼女のことを考えず、好きな活動をひたすらしたかった。
  • 人の人生、自殺も1つの選択なんじゃないか。

自分が望む方向へ行けるように都合のいい思考で満ち溢れていた。

言葉では表せない、とても不思議な気持ちだった。


ハヤシの決断


この頃、研究室への配属、教員採用試験の勉強、部活、地域での活動、進路にめっちゃ悩んでいて、彼女のことを考える余裕はなかった。


僕は休学した。


つまり学生の期間が延びるってこと。
もちろん遠距離が終わることを唯一の希望にしている彼女には言えなかった。


僕は高知で碁石茶というお茶を作っていた。先輩が立ち上げたNPOの活動で、すごく毎日が充実していた。休学してか、いろんな人との出会いがあって、すんごい勢いで視野が広がった。本当に人生が楽しくてしょうがなかった。


今の関係はお互いにとって何の利益もないし、むしろマイナスになっていると感じていた。別れたかった。


彼女に何も言わず逃げようとも思っていた。

けど、遠距離も4年目に入り、ここまで彼女の人生に関わった自分には責任がある。
そう感じたから、休学していることも、自分が何をしたいのかも、別れたいこともしっかりと伝えることにした。


僕はしっかり別れたいと伝えることにした。


別れたいなんていったらきっと彼女は感情的になって、自殺すると思った。


けど違った。驚くほど冷静に話合いができた。すべてをさらけ出した僕の言葉が、彼女の心を確実に動かした。彼女は僕のやりたいことに共感してくれた。休学という決断にも賛同してくれた。自分にできることがあれば協力させて欲しいといってくれた。


自分の心の中のしこりがスッと取れた瞬間だった。


僕の力になりたいと言ってくれた彼女のために僕も何かしてあげたいと思った。大学を辞めた彼女でもしっかりと自立して生きていけるようになて欲しいと思った。


彼女が自立できるように、成長する喜びや生きる楽しさを感じて欲しいと思い、
彼女を連れて田舎フリーランス養成講座に参加することにした。



まさかここで彼女の才能が開花するとは思いもしなかった。
僕の選択は正しかった。




次回

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