受信料値下げ 籾井会長が検討指示
NHKの籾井(もみい)勝人(かつと)会長(73)が理事らに対し、来春からの受信料の値下げが可能かどうかを検討するよう求めていたことが分かった。
関係者によると、籾井会長は理事らが出席した20日の役員討議で、受信料の値下げについて検討するよう指示した。理事からは、3%(月額約40円)程度の値下げは可能とする意見が出た一方、「(受信料制度は)総務省の有識者会議で議論中なので決められない」「時間的に来春の値下げ実施は無理」などの反対意見も出たという。
NHKの受信料収入は2014、15年度の2年連続で過去最高を更新した。NHKは、放送センターの建て替え計画が具体化した時点で収支を見直す方針を示していた。今年8月、約1700億円を投入する建て替え計画が公表された。【丸山進、須藤唯哉】