ぼくは大学生から「大学を中退すべきか?」という相談をよく受けます。
ぼくに相談を持ちかける大学生はほとんどが大学に実際に通ってみて大学生活に大きな疑問を感じています。
ぼく自身も関西の龍谷大学に1年半通ったのですが、大学の講義に興味を示せず、かなりダラダラとした大学生活を送っていました。
そして、兼ねてから「東京」に関心があったぼくはこのまま大学に残り続けるより、上京した方が自分にとってプラスになるんじゃないかとおもい、大学を中退するという決心をしたのです。
ぼくは今年30歳になりますが、今でもあの時の選択に後悔はありません。
大学を休学した女子大生
最近、大学中退の相談に乗ったある女子大生から「大学をついに休学した」という連絡をいただきました。
この女子大生は講義は常に寝てしまい、大学自体も面白くなく、はっきり言って大学生活に飽きていました。
彼女自身、受験も相当がんばった自負があるし、まさか大学を飽きるなんてと驚いたそうです。
そして、このまま漠然と大学生活を過ごしても仕方ないと感じた彼女は、大学中退経験のあるぼくに相談を持ちかけたのです。
ぼくは彼女の想いを肯定しました。
ただ、誰かに左右されるのではなく自分と向き合って自分のやりたい道を選択することを強く伝えました。
また、ご両親からの反対は当然あるし、それなりの覚悟を示すことが必要なことも併せて伝えました。
結果的に彼女は自分の力でご両親を説得し、大学休学に至ったのです。
やりたいこともないのに大学を休学することはアリか?
大学生の中でも、大学を休学する人は多くいます。
ただ、その理由は語学留学であったり、起業であったり、海外のインターシップを経験してみたいであったり、前向きなことが多いです。
「やりたいこともないのにただ大学が飽きたから休学する」というのは、許されるべきではないと一般的に考えられています。
しかし、ぼくはそうはおもわないんです。
ぼく自身も経験してるから言えることですが、漠然とただ大学に行くのは本当に苦痛です。
「難しい専門用語を並べて、意味の分からない講義をする教授の授業に何の意味があるのか?」
「この授業は社会人になっても絶対に使わないでしょ。だとしたら、どうしてこんなことのために両親にお金を払ってもらっているんだ。」
と、どんどん疑問が湧いてきます。
その疑問を抱えながら価値を感じられずに大学に通うくらいであれば、「やりたいことがなくともまず大学生活をストップさせる」ことを選んでいいとおもうのです。
回り道に実は価値がある。
早稲田大学の言葉でこんな有名な言葉があります。
現役は三流、留年は二流、中退は一流。
かなり痛烈な表現ですが、これは「回り道をする人ほど、後々になって大きな価値を生み出す」ことを言い表しています。
「大学を休学をすること」は一見、とても回り道のようにおもえるし、勿体ない行為です。
しかし、大学生活に疑問を感じたのであれば、一度立ち止まって考えていいとおもうんですよ。
ほとんどの人は疑問が浮かんでもそれと全く対峙せずに敷かれたレールの上をただ走っていきます。
ですから、疑問に対してとことんまで向き合う人は、人間としての深みを増し、後々になって価値のある人材になるのです、
たしかに、休学したからといって、その期間でやりたいことが見つかるかは分かりません。
ですが、そこで立ち止まった経験というのは、のちのちの自分に生きることが多いんです。
人は成功より、失敗から学びます。
人間はポジティブより、ネガティブな経験から多くのことを吸収するのです。
大学に言ってもやりたいことが見つからずに、ずっと漠然と通ってる人は「休学」という選択肢も一つ念頭に置いていいのです。
今回、休学を選んだ彼女にはこれからどんどんもがいてほしいとぼくはおもっています。
疑問を感じたことに向き合うことはマジで大事です。
わっしょい!