こんちには。ricoです。タイトルの通り、実は私、結婚生活8か月でスピード離婚した過去をもつオンナです。その元旦那の名前はシュウ。
第一章 同窓会
シュウは高校の同級生でした。ベタな話で恐縮なんですけれども、何年ぶりかに会ったんですよ。同窓会で。高校の時にはシュウのことなんて、なんとも思ってなかったのですけど、カッコよくなってたんですよ～。垢ぬけてましたね。え？誰に似てる？そうだなぁ。オダジョーかなあ。妄想かも。あくまで個人的な見解ですからね。シュウを知る人は、なに言ってんの！ホンコンさん似じゃないかよ。とか言う人もいるでしょう。きっと。
その同窓会の時にね、シュウのことが好きだという女子がいまして。よくある話じゃないですか。私に相談してきたわけですよ。その子の名前はキイちゃん。キイちゃんは看護師で、高校卒業後もたまにシュウや他の友達とつるんで遊んでたらしいのですけど、学校が忙しくなって疎遠になってたそうで、「やっぱりシュウ君、かっこいい～、ねぇ、りこちゃん、私、シュウ君の彼女になりたいんだけど、応援してくれる？」応援ってどうすりゃいいんでしょうねぇ。
面倒だから、シュウに伝えましたよ。「ねぇ、キイちゃんがアンタのこと、好きなんだって」こういう話は直球勝負でしょ！シュウは唐突な話だったらしく、きょとんとしてました。「今日、一緒に帰ってあげたら？シュウだってキイちゃんのこと、嫌いじゃないんでしょ～よ」おせっかいなオバハンね、私。「でも、オレ、幹事だから、二次会とかあるし」そぉんな、固い事、言わない！言わない！幹事の仕事なら、こっから私が交代してあげるから、ね！みなさ～ん、ここからは私が幹事で～す。ノリノリ。
そして、一次会がお開きになり、キイちゃんとシュウを無理やり一緒に帰らせて、キイちゃんに頑張れよ！の目配せでウインク。不器用なので両目でバチバチっと。二人とも、お酒が入ってるしね。ふふ。明日はキイちゃんから喜びのメールがくることでしょう！キイちゃん、全力で体当たりしろよ！めでたし、めでたし。さぁ、私は皆さんと二次会に行って呑みなおそうではあ～りませんか！
二次会は商店街のスナック。誰が決めたんだよ、この店。あ、シュウが決めたのか。しぶい趣味だな、もう。酒焼けしたハスキーな声のお姉さまがおしぼりを渡してくれた。「あれ？シュウは？」とハスキー姉さん、おや？お知り合い？「あ、えっと、今日は用事があってもう、帰りましたけど」そういうとハスキー姉さん、ちょっと困った顔をした。したような気がした。でも、酔ってたしわけわかんないし、気にしな～い。ハスキー姉さ～ん、歌うからマイク、マイク～、それからチューハイね！よろしくぅ。
久しぶりに会った高校の同級生と呑んで歌って叫んで這って。夜は更けていったのです。（つづく）
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