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PINKISH PUNKISH!

子育てのこと、ワーキングマザーのこと、お金の(ない)こと、DVのことなどのほか、思いついたことを自由気ままに書いています。

フリーランスはごく限られた人にだけ許された聖域ではなく、単なる働き方のひとつです

オピニオン


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こんにちは!七尾なおです。

 

わたしは今、会社員の傍らで副業ライターとしてお仕事をしています。まだ、ほんの駆け出しですけどね。


で、ゆくゆくは独立して、フリーライターとしてやっていきたいと考えています。
今日は、この「フリーランス」という働き方について。

 

フリーランスに憧れたことはない

最近、フリーランスのような「自由な働き方」を希望する人が増えているように感じます。たまたま、そういう発信をしている人やメディアをよく見ているだけかもしれませんが。


わたしは今でこそ「フリーライターをめざす」とか言っちゃってますが、もともとフリーランスに対して憧れを持っていたわけではありません。むしろ、安定志向が強いわたしにとって、毎月の収入が保証されないフリーランスという働き方は、完全にナシでした。

 

人によっては、「働けば働いたほど稼げる」ということが大きなメリットと感じられるのでしょうが、わたしはどうしても「働かなければ手元に入るお金はゼロ」という現実が怖かったですね。もちろん、雇われていたって、働かずして給料がもらえるとは考えていませんが、やっぱり安心感が違います。お客さんが来なくても、お店に立っていればお給料がもらえるシステムと、お客さんが来なければ手取りはゼロとじゃ、段違いです。

 

ハイリスクハイリターンよりも、ローリスクローリターンで構わないという考え方でしたからね。それは今も、大きくは変わっていませんが。

 

フリーランスは『特別な人』というイメージ

フリーランスって、もはやそれだけで別世界の人みたい。そんなイメージがありませんか?フリーターならそこら中にいるけれど、同じフリーでも全然違いますよね。

 

フリーターの自由はフラフラしたけしからん自由。フリーランスの自由は気高く尊い自由。やや誇張して書くとすればそんな感じの印象を持っていました。

 

いや、ごめんなさい。わたしもずっとフリーターみたいなものだったから、怒らないでくださいよ。


とにかく、フリーランスで働く人は特別な人達!と思っていました。

だって、そうでしょう?組織に属さず、自分だけの力でお金を稼いで生きていけるなんて、どうやったらできるのか想像もつかなかったですよ。それならまだ、わたしが大企業にもぐり込んでまんまと社員にしてもらう方が、万に一つでも可能性がありそうだ、と思っていたんです。

 

そもそもの立つステージが違う、選ばれた特別な人だけが手にできるレアカード。それがフリーランスだと信じていました。

 

よく知らないからこそ偏った見方をしてしまう

思えば、まわりにフリーランスとして働いている人はいませんでしたね。

わたしが生まれたのは、父が会社員で母が専業主婦という典型的なひと世代前の一般家庭でしたし。フリーランスの実態をよく知らないからこそ、自分の中でイメージが膨らみすぎてしまったのでしょう。

 

わたしがフリーランスを意識することになったきっかけは、ライターになりたいと思い立ったことでした。

初めのうちは、何とかしてどこかの会社に入り込むことはできないだろうか、と考えを巡らせていましたね。だって、わたしは特別なものなんて何も持っていない、ただの主婦だから。選ばれた人のみが手に入れられる、フリーランスというカードに手が届くわけがないと思い込んでいたのです。

 

でも、今さら出版社や編集プロダクションに雇ってもらうことなんてほぼ不可能だという現実を目の当たりにして、それならフリーランスしかない、でもそんなの無理に決まってる、と落ち込み、わたしはその道を一度あきらめたのです。

 

思っていたより「フリーランス」は普通だった

ライターになりたいという想いを胸の奥にしまいこんで、わたしはある会社の事務員として就職しました。ここで働き出してから、フリーランスに対しての印象はがらりと変わることになります。

 

事務員として働き始めた会社は、ちょっとニッチな分野を生業としていて、大勢のフリーランスと取引がなされていました。事務仕事の一環として、その人達とやり取りをすることもしばしば。そこで、ひと言でフリーランスといっても実にさまざまなタイプの人がいることを知ったのです。

 

ひとつの道を極めたタイプ、なんとなく流れでそうなっちゃったタイプ、どう見ても会社勤めができなそうなタイプなど...。また、フリーで働いていたけど会社勤めに戻ったりする人もいます。

 

その業界特有なのか、とにかくフリーで活動している人が多く、企業もフリーランスもみんなが持ちつ持たれつつで回している感じがありました。

前述の通り、ちょっとニッチな小さい業界だからでしょうね。フリーランスの力なくしては、仕事が回らない...という状態なんです。

 

もちろん、業態によって違いはありますが、フリーランスは孤独にひたすら自分を売り込んでいかなくてはすぐに干される、という思い込みが良い意味でなくなりました。

営業しなくてもいい、という意味ではありませんよ。おつき合いしていくうちに信頼の貯金がたまっていったり、ちゃんと「対人間」の関係が築けるものなんだなとわかったんです。

 

フリーランス」は多様な働き方のうちのほんの一つとして考えてみよう

フリーランスが特別な生き方ではないんだとわかったことで、わたしの視界がちょっとだけ明るくなったように感じます。

 

一般的に、働き方を考える時の選択肢として挙がるのは、『正社員、契約社員派遣社員、パート・アルバイト』などですよね。どれも、雇用されて給料をもらうという意味では共通しています。ここに、『フリーランス』という毛色が異なる選択肢を加えることによって、一気に働き方が広がりますよね。

 

もちろん、会社に雇ってもらって毎月決まったお給料をもらえる方が、楽かもしれません。その方が良い人もいるでしょう。

でも、そうじゃない人の頭の中に、「フリーランスとして自分の力で稼いでいく方法」がないのなら、それはとてももったいないことだと思います。

 

さまざまな働き方が選べる今の時代、フリーとしてやっていくという選択肢も、ぜひ検討材料に入れてみてはいかがでしょうか。安定志向100%だったわたしがフリーライターをめざす決意をしたようにね。

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