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ポケモンに飲み込まれた人口35人の村、ベルギー・ポケモンGOの聖地リロへ行ってみた

2016年9月4日 10時00分

ライター情報:加藤亨延

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ポケモンGOがベルギーの村人の生活を一変させた。『フランダースの犬』の舞台として有名な町アントワープ。そこから北西へ約20キロ行った先、北海につながるスヘルデ河口域の一角に、リロという住民が35人しかいない小さな村がある。かつては砦だった場所で、函館の五稜郭のような星型をした軍事拠点の壁内が、村になった場所だ。



アントワープに至る港の守りの要だったリロ砦も、時を経て静かな集落になっていた。ところがポケモンGOのリリースが村人たちの生活を変えた。村内でレアポケモンが出るという噂が広まったのだ。平穏な村が一変、村外から訪れる大勢のポケモントレーナーたちであふれることになった。村内にある短いメインストリートは、今やスマホ片手の人々でごった返しているという。

本当にそんなにすごい状況なのか? 確かめるべくベルギーにおけるポケモンGOの聖地リロへ行ってみた。



村までは電車やバスが通っていない


アントワープからリロまではバスや電車など公共交通機関がない。車か自転車か徒歩だ。最初アントワープからレンタカー利用も考えたが、小さな村の駐車場がポケモントレーナーたちの車で満車になっているという情報もあったため、レンタサイクルで向かうことにした。グーグルマップで目的地を設定するとアントワープ中央駅からは約1時間。山道でもないし、ママチャリでも頑張れる距離だ(そして内心、行程を甘く見ていた)。

リロはアントワープを中心とする港湾地域の一部にあり、村まではひたすら平地が続く。
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ライター情報: 加藤亨延

主に週刊誌・月刊誌で海外事情を執筆。取材等での渡航国数は約60カ国。比較文化/旅行が、ど真ん中ストライク。ときどき社会/政治。ロンドンでの生活を経て現在パリ在住。

URL:http://tokuhain.arukikata.co.jp/paris/

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