和歌山 那智勝浦町で豪雨災害の犠牲者を追悼

和歌山 那智勝浦町で豪雨災害の犠牲者を追悼
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台風の影響で紀伊半島を中心に大きな被害が出た豪雨災害から4日で5年です。和歌山県那智勝浦町では、災害が発生したとされる時間に合わせて遺族が慰霊碑の前にロウソクを並べ、29人の犠牲者を追悼しました。
那智勝浦町の那智川沿いでは、平成23年9月4日の紀伊半島豪雨で土石流が発生するなどして29人が犠牲になりました。
それから5年となる4日午前1時ごろ、災害が起きたとされる時間に合わせて遺族などおよそ30人が慰霊碑の前に集まり、29個のロウソクに火をともしました。
このうち、父とおいを亡くした遺族会代表の岩渕三千生さんは、野球が好きだったおいのためにバットとボールを供え、手を合わせました。
岩渕さんは「自分自身の命を守る行動を取ることが、教訓を生かすことだと思う。亡くなった29人には、こうした災害が二度と起きないよう見守っていてほしい」と話していました。
和歌山県内では4日、各地で犠牲者を追悼する式典などが行われ、防災・減災への決意を新たにすることになっています。