北方四島との「ビザなし交流」で訪れた国後島でロシア当局の事情聴取を受け、同島から帰れなくなっていた通訳の佐藤史郎さん(57)=神奈川県=が28日、北海道根室市の根室港に戻った。
佐藤さんはビザなし交流の通訳を長年務めている。19日にビザなし訪問団の一員として国後島に上陸し、20日夜に島を離れる際にロシア側の手荷物検査を受けた。無申告の現金400万円が見つかったとして事情聴取を受け、離島できなくなっていた。
佐藤さんは28日正午過ぎ、ビザなし交流専用船「えとぴりか」から根室港に降り立ち、出迎えた知人らと握手したり抱き合ったりして喜んだ。報道陣に対し、「自分が日本人だということをこれだけ実感したことはなかった。ほっとしています」と語った。拘束の経緯については「取り調べを受けた結果、自分が無罪であるということが明らかになった」と話したものの、「色々とまだ整理し切れてない。この場での回答は差し控えたい。私の口から言うと色々と差し支えがあるから言えない」と詳細な説明は避けた。
佐藤さんの帰港に付き添った外務省職員は「北方四島側との関係もあり、詳細を語ることは差し控えたい」と話す一方、「今後のビザなし交流への影響はない」と説明した。(関根和弘)
トップニュース
新着ニュース
おすすめコンテンツ
メール送信に際しては、連絡先の住所・電話番号を明記ください。また、下記連絡先にご一報ください。
東京本社映像報道部 03-5541-8518
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。
(PR)くらべてお得!