MRJが空調トラブルで2日連続で引き返す

MRJが空調トラブルで2日連続で引き返す
本格的な飛行試験のため28日午後、アメリカに向けて離陸した「MRJ」は、空調システムの故障が検知されたため、愛知県の空港へ引き返しました。飛行中止は27日に続いて2度目で、開発元の三菱航空機では点検結果を踏まえて再開を判断するとしています。
半世紀ぶりの国産旅客機として開発が進められている「MRJ」は、実用化に向けた本格的な飛行試験に臨むため、28日午後1時前にアメリカに向けて離陸しました。
しかし、飛行中に空調システムの故障が検知されたことから、開発拠点となっている愛知県の県営名古屋空港に引き返し、午後3時すぎに着陸しました。

MRJは、27日にもアメリカを目指して離陸したあと、空調システムのトラブルで引き返しており、2度にわたって飛行を中止する異例の事態となっています。
開発元の三菱航空機では「まずは原因の究明を急ぎ、飛行の再開は点検結果を見て判断したい」とコメントしています。

MRJは、これまでに第1号機の納入時期を4回延期しており、再来年の納入に間に合わせるためにも、今後は速やかに機体をアメリカに移して、実用化に欠かせない飛行試験を順調に行うことが必要となっています。