やべぇ勢いですごく疲れてるぼくに「これどう思いますか?」とこんなネタを振られてきた。
…根本的な事を聞きたいんだけどさ、フリーランスって「養成」されるものなの?
講座の趣旨からして、もう「フリーランス」から程遠い気がしない?
フリーランス別に、フリーなだけで、フリーな事自体にはブランドも収入もないよ?
ヘタしたら「僕はフリーランスです」といえば、無職同然の人だってフリーランスなわけだよ。名乗ること自体に資格も何もないわけだから。
「べき論」から言えば、実績を活かして独立するんでしょ?
それは本業の実績でも、ブログや趣味などの副収入でもいいけど、なにかやり遂げた人が「会社に勤めながらやり続けるのは難しいから」と言って、独立するんじゃない?
…あ、僕に「べき論」なんか説かれたくないよね。
マンガ家のゆうきまさみさんみたいに「どっちもできる人」に説かれたいよね。
僕は会社勤めが続かない人であり、ろくな会社に努められんかったボンクラだし。
会社員を経ない場合、「なし崩し的にフリーランス」になることで生き残りを図るじゃないかな?
会社勤めもバイトも続かなかった人がしょうがなくなるもんじゃない?趣味やスキルについての好き嫌いはともかく、「かっこいいからなる」「誰かに教わってなる」ものではないよね?
そして、そういう人の多くは文無しだからお金なんか用意できないわけさ。
…にもかかわらず、こんなお金がかかってる。
そんなお金があるんだったら、専門サイトの1つでも作れそうだけどねぇ〜。
「フリーランス≠ブログ」であり、もっと初期費用の掛かることをするならぼくだってこんな残酷なこと言わないよ?
でも、フリーランスになる選択の中にブログを書くこと、運営することが重要になっているかのような書き方をしてるから言わせて。
ブログやウェブライティングの世界で言えば、自分でテーマを策定した上で、全部クラウドソーシングでコンテンツを揃えたっていい。
あるいは、何回も何回も高尾山か、京急電鉄がやってる「みさきまぐろきっぷ」かしてプランや名所を網羅した専門サイトを作ったっていい。
思いつきで書いたから高尾山は専門サイトがすでにあった。
でも、まぐろきっぷは何十店舗も色んなお店に行けたり、色んなレジャーが選べる割にはその専門サイトはないんだよねぇ…。
どれも1回行った時の体験を書いただけなので、オススメのプラン・楽しみ方をキッチリと教えてくれているサイトはないんだよねぇ…。(あると、三崎観光全般に使えるから、それなりのサイトになると思うんだけど…)
そういうテーマを自分なりに見つけて(できればもっと安くできることを見つけて)、専門サイトをきちっと作れば、事業をやりたいだけなら成り立つと思うんだけどなぁ。
人気サイトには別に一眼レフも、WordPressも、SNSブランディングも必須じゃない。
そういうものを教えるとかなんとか書いてあるけど…そんなもんなくても、ブログなんかバズるし、稼いでる奴ゴマンといるわ!
つうか、群れてないで、一人でシコシコがんばれよ!
みんなでえっちらおっちらやってないで、お前一人で手の速さと手癖の悪さをワールド・ワイド・ウェブを轟かせていけよ!!
むしろ、フリーランスのいいところってむしろそういうところでしょ?
時間や場所や人間関係から開放されたり、制約的に減る・選べる所じゃないのかい?
なぜ人は「意識高い系」になるのか?
世の中では…ブームになっているビジネスをやりたがったり、そのビジネスの真似事をしている独立志向の強そうな立場を取る若者を「意識が高い系」とか言ったりする。
…だけど、話をよくよく聞いてみると「独立志向が強い」わけではないんだよね。
それどころ
最近流行ってる宮森ハヤトとか、八木仁平なんかが典型的だけど…あの人達って、何かにつけてサロン開いたり、オフ会をしたり、人に会ったりして群れてるでしょ?
宮森くんにいたっては「ハイパーリバ邸」とかのたまって集団生活始めたし。
…本来、ネットのアフィリエイトで稼いでいる人は検索エンジンとの勝負だから、群れ合い・慣れ合いに積極的な人ばかりでもないし、必須でもない。それどころか、顔バレ・サイトバレをしたくないアフィリエイターも多い。
お金儲けの世界とは無縁な趣味ブロガーの世界も、何年かに一度だけイベントの時にお会いする程度で、別に人間が好きなわけじゃない。
...むしろ、合宿イベントに参加するのも、田舎暮らしの人間関係も嫌いな人がインターネットに住み着いてた。
つまり、意識が高い人にはネットそのものが向いてない。
ついでに言えば、フリーランスもあんまり向いてないと思う。
だって、仲間意識というか、仲間と一緒にいたい願望が強すぎるんだもん。
なんというか、「自分の居場所が欲しいから、ルールや空気感を作るために、仲間づくりに初めから加わりたい人」みたいな感じ。
これは、自分が見てきた「意識の高い人」も含めてのお話。実体験も含んでの話。
そういうことを望んでた時期が僕にもなかったわけじゃないからこそ、彼らにいいたいことがある。
…付け焼刃で群れてる暇があったら、自分の芸を磨きなよ。
自分の芸が認められさえすれば、「俺が基準」の空間は勝手にできあがるから。
それは、ネットでもリアルでも「どうですか」「どうしますか」って聞いてもらえるようになるから。
むしろ、そう聞いてもらえない空間で空気の読み合い、相手の腹の読み合いをするのが苦手な人が手に職をつけたり、フリーランスになりたがる(なっていく過程でズルさや付き合い方を覚えていく)ものだと思ってた。
…いや、周りのフリーランスや中小企業経営者はそういう失敗を繰り返して人との距離感、同業者との関係を覚えてるかな…。
人のこと言えた義理じゃないよ?僕もそうだから。
でも、彼らは違うんだよね。
だって仲間が欲しいんだもん。
技術は人に習うばかりで試行錯誤は安全圏でやっちゃうんだもん。
好きなものや表現したいことよりも真っ先に「フリーランス」だもんね。
…そんないいモノでも何でもないと思うんだけどなぁ〜。
昔、恋愛系ライターの放送で
「女性はここじゃないどこかへ連れて行ってくれる男性を求めてるんだ」
みたいなことをライターの友達の彼女が言ってて、クソだなぁ〜って思ったけど…そういう人って意外と多いんだろうなぁ〜。
・関連記事
努力もリスクも背負わない人間が何かを得られると思ってること自体が罪
フリーランスにふわっとしたあこがれを持った若者と会った時のレポート。