「靖国神社は、戦争指導者の不手際の責任を誤魔化す装置として機能している:山崎 雅弘氏」
天皇と近代日本
https://twitter.com/mas__yamazaki
昨日の全国戦没者追悼式での天皇皇后の姿を見て、生前退位のご意向は皇后さんへのご配慮でもあるのだろうと感じた。
自分が在位している限り、皇后も行事に出席せねばならない。
とりわけ「終焉」の時に直面する負担は大きい。
しかし安倍首相も含め、日本会議界隈の人々はそんな問題には全然関心がない。
典範改正は危険、摂政が最善 上智大学名誉教授・渡部昇一氏(産経)
http://bit.ly/2b877Ub
先の「おことば」で天皇ご自身が「摂政では問題の解決にならない」と明言されているのに、まだこんなことを言う。
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「日本の皇室の継承にとって最も重要なことは、男系男子による皇位継承である。男系をたどれば、神武天皇に行き着く。そして神代の時代まで遡れば、天照大神まで系図がつながる。このような皇室の歴史を、何の問題もなく継続させることができるのが、摂政という制度である。改元も不要だ」
日本会議の人間たちにとって、天皇は物語を存続させる道具でしかない。
戦争死者慰霊の思想 「無残な死」を直視すべきだ(中外新聞)
http://bit.ly/2bjcPED
「今上天皇・皇后両陛下が、戦争死者の慰霊を大切にしてこられたことはよく知られている。戦後60年の2005年6月には慰霊のためサイパン島のバンザイクリフを訪問された。サイパン島では日本兵と在留日本人5万5千人以上が死亡したが、そのうち1万人は自決したとされ、『天皇陛下、万歳』と叫び、崖から海へ身を投げた人が多かった」
「それが国民として善い死に方、美しい死に方だとする考え方が強く鼓吹されたという事実がある。『軍国美談』と呼ばれるような勇ましい兵士の死が学校で教えられた。明治天皇の葬儀の日に殉死した乃木希典将軍は最も頻繁に取り上げられた」「特攻賛美にもつながる教育」
「『英雄』の死が賛美されたが、それを受け入れて『自決』するように求められたのは普通の兵士や国民だ。マスコミも早くから『英雄的な死』の賛美に大いに貢献した」
昨日の夕方、大阪よみうりテレビの番組「テン」で「戦後71年目の靖国神社」という取材リポートを放送していたが、「靖国に祀られている英霊のおかげで戦後の平和があることを忘れてはならない」等の靖国参拝を肯定する意見で占められ、中国と韓国の「文句」だけが問題であるかのように扱われていた。
歴史的事実に基づいて言えば、『戦前回帰』や『日本会議』でも触れた通り、当時の軍人が「守ろうとした価値観」が敗戦によって完全に破棄され、それとは全く異なる価値観(平和主義、基本的人権の尊重等)の社会に変わったことで「戦後の平和と繁栄」がもたらされた。
靖国神社と戦後の平和は関係ない。
靖国神社に参拝する首相や閣僚は「国難に殉じた」という言葉をよく使うが、戦没軍人の過半数は餓死、つまり戦争指導部の不手際で死んだ「犠牲者」であり、本当に追悼するなら当時の戦争指導部の責任への言及が無いとおかしい。
靖国神社は、戦争指導者の不手際の責任を誤魔化す装置として機能している。
まず若くして命を落とした戦没軍人を顕彰する。
次に、彼らが「命を捧げた」大義、つまり当時の日本で正しいと信じられていた価値観を肯定する。
そして、当時の価値観で戦争を始めた戦争指導者もドサクサ紛れに免罪・免責する。
必要以上に軍人や国民を多く死なせる役割を靖国神社も果たした反省はない。
靖国神社を批判することは、戦没軍人の人生を否定することを意味しないが、前者が後者であるかのように錯覚させる詭弁は、戦後の日本でも根強く語られ続けている。
百万人以上の自国の軍人を餓死させた戦争指導部の責任には一切光を当てず、彼らが「外敵から国を護って死んだ」ように事実をねじ曲げる。
本当に戦没軍人を悼む気持ちがあるなら、戦前戦中の価値観肯定や当時の戦争指導部の免罪という政治的下心を持つ靖国神社とは別に、無宗教の国立追悼施設の建設にも賛成するはずだが、靖国神社の政治的下心に賛同する人々は、それに頑なに反対・拒絶する。
その態度が、彼ら彼女らの真意を物語っている。
高市総務相、丸川五輪担当相が靖国参拝(時事)
http://bit.ly/2aXlDOe
「国策に殉じた方々に尊崇の念を持って感謝の誠をささげた」
一般市民ではない現役閣僚、日本政府の幹部として参拝するなら、そこで口にすべき言葉は「感謝」でなく「申し訳ない」という謝罪のはずだろう。
特攻隊員上原良司「俺が戦争で死ぬのは愛する人達の為、戦死しても天国へ行くから、靖国神社には行かないよ」(『上原良司とその時代』)
http://bit.ly/2aVrZKG
戦没軍人も様々な思想を持つ「個人」だった。
全員が国家神道の精神で「殉国」したという物語は虚構でしかない。
戦没軍人を追悼する場所が、靖国神社しかないかのような錯覚を、大阪よみうりテレビ「テン」のように電波に乗せて拡大再生産する状況は、日本会議や神道政治連盟など、戦前戦中の価値観への回帰を望む人々にとって都合がいい。
こういう「政治的偏向」は、首相官邸も一切問題にせず、圧力もかからない。
ヒロシマの加害語る 学徒動員され毒ガス製造(毎日)
http://bit.ly/2b9XwLR
「広島県の元美術教諭、岡田黎子さんは、高等女学校に通っていた1944年秋、瀬戸内海の大久野島へ動員学徒として派遣された。旧陸軍は29年からこの島で、国際法で禁じられた毒ガスを極秘裏に製造。日中戦争で生産量は急増し、最盛期には5000人以上が島で働いたとされる」
「『ここで見聞きしたことは、家族にも言ってはいけない』。軍人からそう厳命され、何を作っているかは一切知らされなかった」
「周辺の松は枯れ、工場の排煙を吸うと頭痛がした」
「昭和が終わる頃、島での体験をまとめた画集を発行。制作の過程で、毒ガス兵器が中国で被害を与えたことを知り、中国の大学や戦争資料館などに製造に携わった者として謝罪の手紙を添えて送った」
「広島は原爆の被害が強調されがちだが、私たちには戦争に加担した事実もある。戦争は被害、加害の両面を一般市民にもたらす」
8月15日といえば、終戦記念日。
毎年この日に合わせて終戦関連のドラマやドキュメンタリーを各局が制作・放送している。
だが、今年は様子がおかしい。
番組表を見ても、ほとんど予定されていないのだ(しらべえ)
http://bit.ly/2aVIUg7
「日本テレビ…不定期に終戦記念ドラマを制作しているが、2011年を最後に5年連続で作らず。この1週間に戦争関連の特番はない」
「TBS…終戦ドラマを全てCS放送に集中。過去制作ドラマを9本流すが、地上波では放送しない」フジテレビは「痛快テレビ スカッとジャパン」
首相動静(8月15日)(時事)「午後5時59分、山梨県の笹川陽平日本財団会長の別荘着。笹川会長、森喜朗元首相、塩崎恭久厚生労働相、山本有二農林水産相、加藤勝信1億総活躍担当相、茂木敏充自民党政調会長、日枝久フジテレビ会長らと会食」
https://t.co/3izi54ARxP
>太安萬侶 戦没者追悼式。挨拶冒頭で、安倍は軍人など戦争で亡くなった人とそれ以外の犠牲者を分けていたのに対し、天皇はひとしく戦没者として悼んでいた。内容も、安倍はまるで戦死者がいなければ今日の平和と繁栄がなかったかのように「感謝」を強調。「反省」が主題であった天皇の「お言葉」とは対照的。
>太安萬侶 安倍は式辞で、戦争で犠牲になったひとびとを「みたま」と祭り上げ、それにより、彼らが私たちと同じ生身の人間であったことから目を背けさせる。軍人だけでなく、沖縄戦で味方であるはずの日本軍兵士に殺された人々、空襲、原爆の犠牲になった人々が私であったかもしれないことからも目を背けさせる。
>CAFE ORJE 新兵に「人殺しの度胸を付けさせるため」と捕虜を銃剣で突き刺させたり人肉鍋を食べさせたり・・父や叔父たちが深酒になった時に限り出てた話題です。「いつまで謝り続けるのか」の前に「いつになったら事実を知るのか」です。
>阿部 晃彰 うちの、亡父も、中国戦線で案内人を、斬首したと、悪びれもせずに話していました。私が「かわいそう」というと、、亡母が、「戦争なんだから、仕方ないの」と、助け舟を、出しました。

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