親としては冗談だったかもしれない。深い意味なんかなかったのかもしれない。
「ああ、家にはお金がないんだな」って素直に捉えたんだよ。
自分にはきょうだいが2人いて、自分は3人きょうだいの真ん中だったのだけど、
2人のきょうだいが好きなことをやるのを羨ましいと思いながらも、
家にはお金がないって言われていたし、趣味はなるべくお金がかからないものにした。
塾や習い事も別に必要なかったし、何かを強請ることもなかった。
本当は中学を卒業したら働いてお金を貯めて家を出るか、家にお金を入れようと思っていたのだけど、
高校は出たほうがいいと、当時親しくしていた人に言われたので就職に有利そうな公立の工業高校に行った。
高校に入ったらアルバイトをして良かったから、自分の小遣いは自分で稼いでた。
それでも高校の学費は親が出してくれていたし、実家に住んでいたから親の負担であることに変わりはないのだけど、
自分がいることで増えたであろう親の負担を少しでも減らせればいいなって思ってた。
今考えりゃ、もっと家事を手伝ったほうがよっぽど負担を減らせられたんだろうけどね。家事は小学校中学校の頃からできるしね。
高校を卒業して社会人になり、実家にいる間は家にお金を入れながら、別でお金を貯めて家を出た。
めちゃくちゃに止められた。なんで一人暮らしをするんだって言われたから「親の負担になるから」と言った。
実家に帰ると親に気とお金を使わせてしまうから最低限しか帰らない。
上のきょうだいは結婚したが親所有の家に住んでいるから近所に住んでいる状態だし、下のきょうだいも学生だから実家暮らし。
自分は東京の会社に就職したから東京で一人で暮らしている。寂しくはないし、自分一人が生きるには少しばかり余裕のあるくらいの給料をもらっているし、
父方の祖父が亡くなった時に、父が自分に「お前は親不孝だ」「お前には何もしてやれなかった」と言ったんだけど、未だにその言葉の意味が分からない。
自分は親が大事だし、今まで育ててきてくれた感謝の気持ちだってあるし、負担をかけたくないから家を出たのに、家を出たから親不孝なんだろうか。
自分が産まれてこなけりゃ、上のきょうだいと下のきょうだいだけだったら、親の負担が減ったかな、なんて思ってるから親不孝なんだろうか。
もっとわがままを言って、親にいっぱい甘えて、頼ってって言うのなら、最初からそう言ってくれよ。家にお金がないだなんて言うなよ。それ聞いた上で気を使うなっていうのは無理があるだろ。
あーあ、なんか気を使いすぎて疲れちゃったな。でも書いて幾分すっきりした。
自分は高給取りじゃないからそもそも結婚できないと思うけど、結婚して子供ができたら、どんなに苦しくても子供に「家にはお金がない」なんか言わないよ。