2016年8月16日20時00分
16日の外国為替市場の円相場はロンドン市場で一時、1ドル=99円台後半まで円高が進んだ。99円台をつけるのは7月8日以来。英国の欧州連合(EU)離脱が決まった6月24日に1ドル=99円ちょうどをつけて以来、約1カ月半ぶりの高値水準だ。
東京市場の午後5時時点では、前日同時刻より76銭円高ドル安の100円31~33銭。前日のニューヨーク市場でダウ工業株平均が過去最高値を更新したのを受け、朝方はドルが買われた。だが、昼ごろからは一転、円買いが進んだ。夏休みで市場参加者が少ないなか、「短期的な利益を狙う投機筋が円買いを仕掛けた」(三井住友銀行の宇野大介氏)とみられる。その後の海外市場では、米国の利上げが遠のくとの観測からドルを売って円を買う動きが強まり、円高が一段と加速した。
円高で投資家心理は悪化し、東京株式市場では日経平均株価が2営業日連続で値下がりした。幅広い銘柄で売り注文が膨らみ、終値は273円05銭(1・62%)安い1万6596円51銭。東京証券取引所第1部全体の値動きを示すTOPIX(東証株価指数)は、同18・16ポイント(1・38%)低い1298・47だった。
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