メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

「量子暗号通信衛星」打ち上げ 盗聴不可能、世界初

 【北京・西岡省二】中国は16日午前1時40分(日本時間同2時40分)、甘粛省の酒泉衛星発射センターからロケット「長征2号丁」を使い、量子暗号通信の運用を目指す実験衛星「墨子号」を打ち上げた。量子暗号通信は理論上、盗聴が不可能な通信システムとされる。この種の衛星打ち上げは世界で初めて。国営新華社通信などが伝えた。

     量子暗号通信は、光子(光の粒子)の量子力学的な性質を利用したもので、盗聴を避けながら暗号キーを共有できる通信手段。盗聴されると光子の状態が変化するため、盗聴を感知できるという。

     墨子号では、衛星−地球間の高速量子暗号通信や広域の量子暗号ネットワークの各実験を進めて量子通信の実用化を目指す。実験が順調に進めば、2030年ごろには宇宙規模での通信網が完成する計画。

    関連記事

    毎日新聞のアカウント

    話題の記事

    アクセスランキング

    毎時01分更新

    1. 群馬サファリパーク クマに襲われ女性従業員が死亡
    2. 世界の雑記帳 フロリダの人気フラミンゴが安楽死に、観客が地面に投げつける
    3. 五輪テニス 錦織「15分トイレ休憩」はソニー盛田流?
    4. 米国 バイデン副大統領「日本国憲法、米が書いた」
    5. クマ襲撃 4人死亡 専門家「同一個体か」 秋田

    編集部のオススメ記事

    のマークについて

    毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです

    [PR]