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台風6号 動きは遅く、発達傾向

2016年8月10日 12時8分

石榑亜紀子石榑亜紀子
[日本気象協会本社]気象予報士 ジョギングインストラクター

台風情報

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日本の南海上で、次々と台風が発生しています。南鳥島近海にある台風6号が、お盆の頃に東日本から北日本の沿岸に近づく恐れがあります。以下、台風6号の特徴です。

台風6号の特徴は?

今回の台風6号の特徴はまず「速度が遅い」ということ。10日午前9時現在、台風6号は日本の南東海上に位置する南鳥島近海を、時速20キロで西へ進んでいます。この先もまだウロウロと南鳥島近海を次第に西から北へ進路を変えながら、ゆっくりと進む見込みです。

そして、もう一つ「発達しながら北上」してきます。11日午前9時には、南鳥島近海で、「強い」勢力になる見通しです。その後、13日(土)頃には、次第にやや西よりへ進路を変え、14日(日)には、東日本から北日本の沿岸に近づく恐れがあります。その14日の速度も、時速15キロで「ノロノロ」タイプです。

「速度が遅く」「発達しながら北上」となるため、日本に影響するとすれば、まず高波の影響が長引く恐れがあります。お盆休みで海水浴など海のレジャーに行く予定のある方は特に、東海から関東、東北の沿岸では14日頃から、うねりが入る恐れが出てきます。高波には十分な注意が必要です。また、今後の最新の台風の動きにご注目ください。

うねりとは

うねりとは、遠く離れた台風から伝搬して届く波のことです。うねりは沖にある時はあまり目立ちませんが、海水浴場のように遠浅の海岸に入ると、波が突然高くなることがあります。昔から、夏から秋にかけて太平洋に面した海岸に押し寄せる高い波(うねり)を「土用波」と呼んで高波に対する注意を促していました。日本の南海上で台風が発生しやすくなってきました。海のレジャーの前には、日本の南に台風が発生していないかどうか、台風情報をしっかりとご確認ください。台風が日本の南にある時は「うねり」に気を付けて、事故のないように、楽しい海水浴にしましょう。

(2016年8月10日 12時8分)

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