司会者「またインタビュー記事なんですね。最近多くないですか」

レジー「話を聞きたい人が多くてね。インタビューじゃないネタは一個大きめのを仕込み始めたんですが、実は今回の記事以外にも一個インタビュー系があります。まあその辺の話は一旦置いておくとして、ここでは現在活動を休止しているボールズのボーカルでありソングライターの山本剛義さんへのインタビューをお送りします」

司会者「今年の春先にドラムの谷口さんが脱退してバンドとしては活動休止してるんですよね」

レジー「うん。去年出たアルバム『SEASON』についてインタビューさせてもらって、あの作品が苦しみぬいて作った作品だってことをじっくり話していただいたんですけど。そういう感じを経てリリースして、にもかかわらず今のような状況になっているということに対して山本さん的にも話したいことがあるんじゃないかとは活動休止のアナウンスがあったときからずっと思っていました。バンドの拠点が大阪なのでなかなか話を聞く機会をとれなかったんですが、ちょうど大阪に行く用事があったのでそのタイミングでインタビューを行いました」

司会者「谷口さんの脱退について、あとはメジャーで音楽をやるということについてなどシビアな話も包み隠さずしていただきました」

レジー「ありがたかったです。ひとりのミュージシャンがどうやって音楽を自分のもとに取り戻そうとしていくか、っていうドキュメントにもなっていると思うので、ボールズファンの方もそうでない方もぜひ読んでいただけると嬉しいです。最後には今後の活動の展望について話していただいています。それではどうぞ」

 


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離れていったメンバー、残ったメンバー

---3月末に谷口(修、ドラム)さんの脱退とバンドとしての休止が発表されてから山本さんがどういう状況なのか気になっておりまして、どこかで一度お話ししたいと思っていました。お時間いただきありがとうございます。

「いえ、こちらこそありがとうございます」

---今日は「これまで」のことと「これから」のことをそれぞれお聞きしたいと思っています。少し後ろ向きな話題についても質問させていただくことになるかもしれませんが、差しさわりのない範囲で答えていただけると嬉しいです。

「わかりました。よろしくお願いします」

---まず、谷口さんが脱退されたことについてお聞きしたいと思います。これについてはどういうタイミングでの出来事だったんでしょうか。

「この話が出たのは、ボールズがこれまで所属していたユニバーサルと契約して活動することができないとなった時期です。この決定についてはメンバーの思いも大人側の事情もそれぞれあるんですが、そのときに彼も一度立ち止まって自分のことをゆっくり考えたんだと思います。自分の生活のことや将来のことをいろいろ考えての決断で、何か決定的な理由があったわけではないようなんですが・・・「メジャーから離れよう」となったことはきっかけとしては大きいのかもしれないです」

---メジャーから離れるということについては追って掘り下げさせてもらえればと思っていますのでまずは谷口さんに関わることについて質問させていただくと、この話を聞いたときに山本さんはどうお思いましたか。

「まず最初に「寂しいな」と思ったんですけど・・・ミラーマン時代からメンバー変更の多いバンドだったんですよね、僕ら。で、それが本当にいいことかはわからないんですけど、辞めていくメンバーのことを引き留めたことはこれまで一度もないんです。だから寂しいけど「わかった」って。それに、僕にとって音楽はメジャーにいようがなんだろうが、やっていないと不自然なものだから。小さいころからずっとそばにあったものだし」

---はい。

「だから、今辞めるっていうことの気持ちはわかっているつもりではいるんですけど、「あ、そうなんや」くらいにしか思っていないという部分もあります」

---なるほど。ボールズが直近までの5人の編成になってからの期間で言うと・・・

「3、4年くらいかな。谷口とは7年くらい前から一緒ですよ」

---僕も全然素人レベルですけど高校や大学の時に音楽やっていて、そこでバンドの解散やメンバーの脱退みたいなことは何回か経験しているんですけど。やっぱりああいうのって、同じ物事に対する自分と相手の温度差とか、信用していたものが一瞬で崩れちゃう感じとか、結構きつかったというか、大げさに言えばちょっと人間不信になった記憶もあって。今のお話を聞く限り、そこまでダメージを受けず意外とさらっと受け止めているのかなと思ったんですが。

「何て言ったらいいのかな、もちろんそんな簡単に割り切れる話ではなかったんですけど・・・谷口がバンドの中で一番愚直に努力をしているメンバーだっていうのをみんな知っていたから、脱退したいって話を聞いたときに「あ、燃え尽きたんやな」って素直に受け入れることができたんですよね。バンドとして何も成し遂げていない中で「燃え尽きた」なんておこがましいんですけど、すっきりした気持ちで決断できたんだなっていうのがよくわかったので。もしかしたら冷たく聞こえるかもしれないですけど、不思議とすっと飲み込むことができたんです」

---今回ある種の節目でメンバーが抜けるというタイミングで、ボールズではない形で音楽をやるということは考えなかったのでしょうか。

「ああ、考えました考えました。阪口(晋作、ベース)と2人でやればいいじゃんとも一瞬思ったし、他の友達とやるみたいな方法もあったと思います。ただ、今のメンバーがいてくれたからこそ助かった部分っていうのも気づいてないことも含めてたくさんあったと思うし、彼らがやりたいと言ってくれているうちは一緒にやれたらいいなって。現時点で大前提にあるのは「音楽をやりたい」なので、ボールズというものに死ぬほどこだわっているかと言われればそうじゃないかもしれないというのが本音ではあるんです。でも、ボールズはやります」

 


改めて「メジャー」について考える 音楽で食うのか、音楽を続けるのか

---少し踏み込んだ話になってしまうかもしれませんが、先ほどちらっと出たメジャーレーベルとの契約が終了したということについて山本さんはどのように捉えていますか。

「・・・セールスや動員といった数字的な部分で追いついていないところがあったのは事実なので、そういう中での話という側面がまずあります。一緒に仕事させてもらっていたユニバーサルのスタッフのことがほんと好きだったので、さっきの谷口のことと同じ感想になっちゃうんですけどめっちゃ寂しいなと思いました。音楽業界って「音楽に詳しくない業界人」がものすごく多いんですけど、僕の周りにいる人たちは音楽好きだったり詳しかったりでそういうのも楽しかったし。ただ、メジャーレーベルで音楽を作っていくということの難しさや大変さを感じていたというのも一方ではあって。最初のアルバム(『スポットライト』2014年7月)を出した後くらいから迷いはあったというか、なんかサラリーマンみたいだなって思ったり・・・音楽を仕事にする以上はそういう瞬間が出てくるのは当然だとは思うんですけど、いろんなものに追い立てられて、いろんな人の意見を聞きながら音楽を作るのがほんとにしんどかった」

---そんな状況だったんですね。

「「メジャーのレコード会社が悪い」みたいなことを言うつもりはほんとに全くなくて、みんなが作品やバンドの状況を良くするために一生懸命いろんなことを考えてくれて心からありがたかったんですけど、バカ正直にそういうのを聞いていこうとしていく中で、自分の中にある判断の軸がどんどん見えにくくなっていってしまったんですよね。それが辛くて」

---前回のインタビューでは『SEASON』の制作時、つまり『スポットライト』のリリース後のお話を聞かせていただいた際に、自分たちの音楽が支持されない、CDも思ったより広まらないしフェスでもうまくいかない、そういう中で次の道を探していくためにすごく模索をしたとおっしゃっていたかと思います。そういった外的な部分で困難と直面しながら、内面では今お話しいただいたような精神的な揺らぎがあったということでしょうか。

「そうですね。外的な部分でいろんなことがある中でさっき話したようなネガティブな気持ちがわいてきてしまって、何をどうすればいいのかわからなくなってしまった、というのが一番正確かもしれないです。そんな感じで音楽をやるのがしんどかった時期にアジカンのゴッチさんに相談したことがあったんですけど、その時に「“音楽で飯を食っていく”ための方法を考えるのは間違いじゃないけど、そこにこだわらずに“自分の好きな音楽を一生続けていく”方法を探すのも選択肢としてありなんじゃないか」ということを言われたんですよね。それがものすごく心に響いて。このままいくと自分が音楽を嫌いになるんじゃないかって思っていたから」

---はい。

「その言葉がずーっと頭にあって、それを踏まえて「音楽を続けていく」っていう観点で考えると今のやり方をずっとやっていくのは難しいなあと思って。それで一旦ライブとか制作とかをストップして一か月くらいゆっくりしたいっていう話をしたんですけど。ただやっぱり今の環境だとそんなやり方は厳しいよねってことになって、それだったら・・・ということで今回の結論に至っている部分もあります。だからそういう意味ではポジティブにも捉えているんですけどね。たぶんメジャーレーベルはどこであっても効率を大事にすると思うし、予算があって、期日があって・・・それは理屈としては正しいと思うんですけど、その理屈を離れた非効率的なやり方でもう一度やりたいんです」

---今の「予算」とか「効率」みたいな話と関連しそうなところでもう一つお聞きしたいんですけど、『スポットライト』をリリースしたときにボールズってある意味「持ち上げられていた」じゃないですか。たくさんのメディアに登場して。

「はい。ほんとそうですね」

---で、次に『SEASON』が出るときにはその感じが全然なくなっていて。このブログでインタビューさせていただきましたけど、全体的にはあんまり取り上げられなかったですよね。

「そうなんですよね。おかんも言ってました」

---(笑)。でも『スポットライト』と『SEASON』にそのメディア露出の差の分だけクオリティの差があったか言えばそんなことは絶対ないし、ともすれば『SEASON』の方がクオリティが高いっていう見方もできると思うんです。僕はメディアの中にもレーベルの中にもいたことがないから実際にはこの手のお金やら広告やらの詳細な事情をそこまで正確にわかっているわけではないんですが、いちリスナーとして「あ、こんなに雰囲気が変わっちゃうのか」って素朴にびっくりするところがあったんですけど。

「僕自身もすごいびっくりしたんですよね。そういう感じになるというのはロジックとしてはわかってはいたんですけど、周りの人には「なんでこうなっているんですか」っていう話をわりとしました。でも、自分の周りのスタッフが一生懸命やってくれているのはよく知っていたから、この怒りやむなしさを誰にぶつけたらいいかわからなかったのがきつかったですね。その時に思ったのは・・・音楽ってそもそも誰かと手を組んでやるものじゃないのかもしれないなってことで」

---なるほど。

「自分の作ったものに対して自分と同じ熱量で愛を注いでくれる人って、絶対に存在しないんですよ。そう考えたときに、言い方は悪いですけど「自分よりも熱量が低い人」にそれを触られることって結構ストレスになるなって。作った側とそうでない側には越えられない壁があって、僕はその壁の外側にいる人に自分が作ったものを安心して任せられる性格じゃなかった。だからスタッフの人たちもやりにくかったと思うし。それでもそういう中でめいっぱいサポートしてくれていたわけで、ほんとに感謝しかないです」




フラットになるための作業 そして「音楽を聴かない人」のことを知る

---わかりました。それで今はメジャーから離れて、音楽以外の生活の部分も整えながら仕切り直しに向けて少しずつ動いているという状況ですよね。伺っているところで言うと、音楽活動とは別に会社で働かれているというのと、あと結婚されたということで。おめでとうございます。

「(笑)。ありがとうございます。結婚しました。つい最近です」

---結婚生活はいかがですか。

「まだ一緒に住んでないんですよ。嫁が東京で僕が大阪なので。だからそんなに実感はないです」

---なるほど。会社のお仕事と音楽に関する活動についてのバランスは取れていますか。

「そうですね、今のところは「仕事しているから音楽がやりづらい」みたいなことはないです。むしろ音楽に対して頭柔らかくいられるなあと思いますね」

---今までとは全く違うコミュニティに身を投じているわけで、音楽というものを相対化できているのかもしれないですね。

「はい。仕事をするということ自体もそうですけど、それ以外にも今は意図的にそういうこと、音楽に関する自分の感覚をリセットできるようなことをしようとしています。休止してしばらく、音楽を一秒も聴かなかったんですよ。あと阪口とも全く連絡をとらなかった。とりあえずこれまでの自分にこびりついていたものをまっさらにしたいなと思って。あえてクラブ、それも音楽どうでもいいようなチャラ箱に連れてってもらったり」

---(笑)。

「行ったことないところに行ってみようと思って。どうやってみんなが女の人に話しかけているかもわからんくて、ナンパしてる男の後ろでどうやってるのか観察していたんですけど。僕には理解できない世界でした。ただ、これもっと早く行っといたら良かったなとも思いましたね。みんな全然音楽に興味なくて」

---「みんな音楽聴いてない」というのは音楽好きが集まっているわけではない場所に行くとほんとそう思いますよね。僕もよく会社で感じます。この人たちって別に音楽全然関係なく生きているんだよなって。

「僕も同じです。結構衝撃やったんですよ。おかんも嫁も音楽好きだし、バンドメンバーやスタッフももちろんそうだし、学生の頃も音楽聴く友達とつるんでいたから、そういう世界があることをほんとに知らなかったんですよね」

---山本さんがボールズでメジャーレーベルに行ってやりたかったことって、広くみんなに聴いてもらえる音楽を作ることだったじゃないですか。

「はい」

---それってある意味、今山本さんが職場で一緒にいる人たちがボールズの音楽を聴くっていう世界を目指していたってことだったと思うんですよね。

「確かにそうですね。・・・ああ、僕、全く筋違いなことをやろうとしていましたね(笑)。そりゃこいつら俺の音楽を通勤中に聴かないよな・・・(笑)」

---(笑)。

「そういう人たちのことをほんとに知らなすぎたなと思います。みんなある程度音楽好きだと思って生きてきたけど全然そんなことないっていうのを今さら知ったというか。音楽の世界で仕事していると曜日感覚なくなるから「金曜日の夜」に特別な感情とかなかったんですけど、今は金曜日の夜が嬉しかったり・・・ほんまに世間知らずやったなって思います」


「年内、遅くとも年明けには」

---感覚をリセットする作業の成果は出てきていますか?

「そうですね。僕が取り戻したかったのは「独断と偏見」というか、周りの誰にも左右されずに「かっこいい/かっこわるい」「いけてる/いけてない」を判断できる軸だったんです。「なんかわけわからんけどこれはめちゃくちゃいい」みたいなことをぱっと思えるかどうか。で、だいぶその感じが戻ってきている実感はあります。それはまだボールズがミラーマンだった時の感覚でもあるんですけど、一方でそこにメジャーでやっていた時の経験とかも加わっているんで、そういう新しい基準を持った自分がどんな音楽を作れるのか今はわくわくしています。で、そうやって音楽を作ることについてわくわくできているということにとてもほっとしています」

---なるほど。曲も作り始めているんですね。

「はい。5月末、6月くらいから。納得いくものが出来始めているんで」

---ちなみにどんな感じの音ですか?

「音は・・・ざらっとした感じですかね。「ざらっと」っていうと言い方広すぎますが・・・土臭いですね。流行らなさそう」

---(笑)。

「それをメインにやっていくかはわかんないですけど、今作っているのはそういう感じですね。なんか、土臭い、泥臭い、ざらっとした。で、自分が今聴きたいのはそういう感じのものです。これまで「広く聴いてもらいたい」っていうことを言っていて、「自分で音楽を作る」よりも「作った音楽を聴いてもらう」ことばかりに比重が寄っちゃっていた時もあったんですけど、今はとにかく自分が聴きたいと思うものをしっかり作ることに注力したいと思っています」

---これまでのボールズもしくはミラーマンの曲でタイプが似ているものとかは・・・

「(しばし熟考)・・・難しいですね」

---今までとは違う感じの。

「聴いたことない感じですかね、ざらっとしているけど、ぱんと開けているんです」

---キャッチーではある。

「数か月前にレジーさんにインタビューされていたら「めちゃめちゃキャッチーです!」って言っていたと思うんですけど、世の中のことをちょっと知ってしまったのであれがキャッチーかどうかは・・・」

---(笑)。

「キャッチーではないかもしれない」

---「誰かにとって聴きやすい」よりも、山本さんの耳に気持ちの良いものを作ろうとしている感じですね。

「はい。少なくとも今はそういうものを」

---あとはそれに言葉を。

「書かないといけないですね。無理やり書くことはできると思うんですけど、最初はそうやって作りたくないなと思って」

---『SEASON』では歌詞を意識的に変えた、フワッとした空気感のある歌詞じゃなくて聴き手の心を刺すような言葉を使いたい、というモードでしたよね。そこからの変化はありますか?

「うーん・・・ファンシーな感じがいいなと。いきなり言われても意味わかんないと思いますけど・・・」

---リアルすぎないみたいな。

「そんな感じですね。まだ誰も書いたことのない歌詞を書きたいです。ちょっとずつ気持ちを高めていっているので、そろそろ書けるような気がしています」

---楽しみにしています。作品もそうですし、ファンの皆さんはライブをどういうタイミングでやるのかというのも気になっているかと思いますが。

「実は、もうやろうと思えばいつでもできるんですよ。ドラムももう決まっているし」

---そうなんですか。

「はい。昔の曲でライブやろうということであれば少し準備すれば何とかなるんです。ただ、既存の曲をやるなら休止した意味がないと思っているので。新しい曲でライブ一本できるくらい揃えてからやりたいなと。遅くとも年内、もしくは年明けくらいには何かしらやれると思っています。それがワンマンになるのか企画になるのかはまだわからないですけど、自分たち発信でやるつもりです」

---今置かれている環境だとライブ含めた活動の仕方も自由に考えられるというか、クリエイティビティを発揮できますね。

「そうですね。・・・でもそういうのはメンバーに任せたいかな。僕は黙って音楽を作りたいです。メジャーの時はそういうのも自分から考えなきゃって意識もなくはなかったんですが、やっぱりそういうのが得意じゃないことが分かったんで。とにかく今は、自分が100%、好きなものだけを作る。で、そのうちまた「みんなに聴いてもらいたい」みたいな気持ちもわいてくると思うんですけど、そのときは今までの経験を踏まえてそういう感情にうまく対処できたらなと思っています。そこにとらわれるとしんどくなってしまうというのはよくわかったんで」

---わかりました。では最後に「ボールズどうなってるんだ」と思っているファンの方たちに一言いただけますと。

「何かネット見ていると「解散したのか」みたいなことを言われていたりもするんですけど(笑)、ドラマーも決まって前に進んでいます、ちゃんと動いていますというのが一番伝えたいことですかね。時間がかかってしまっているのは申し訳ないんですが、もう少しだけ待っていてください」

---ありがとうございました。久しぶりにお会いしましたが、元気そうで安心しました。

「こちらこそありがとうございました。こういう状況になるとさーっと引いていく人たちもやっぱりいるので、今回こうやってインタビューしていただけてすごく嬉しかったです。また気合入れ直して頑張ります」


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司会者「インタビューは以上になります」

レジー「ポジティブな言葉が聞けて良かったです。インディーで少し人気になって、メジャーデビュー時に「期待の新人!」みたいに取り上げられる人って複数いるけど、その人たちが全員そのままスターになっていくわけではない。で、フェードアウトしちゃった人って大体その後のことを取り上げられることがなくなっちゃうけど、その人の人生ってのはそこからも続いていくんだよね。厳しい状況に置かれた中で音楽とどう向き合うかってことにこそ実は音楽家として本質が出るのかもしれないなあなんて今回思いました。ここからボールズがどういう音楽を作っていくのか楽しみにしています。今回はこんな感じで」

司会者「わかりました。冒頭にもありましたが次回もインタビュー企画ですかね」

レジー「その予定です。アーティストインタビューとはまたちょっと切り口違う感じでやりますのでしばしお待ちください」

司会者「できるだけ早めの更新を期待しています」