官房長官 沖縄振興予算 “要望に応える努力”

官房長官 沖縄振興予算 “要望に応える努力”
k10010629811_201608101224_201608101227.mp4
菅官房長官は総理大臣官邸で、沖縄県の翁長知事と会談し、来年度の沖縄振興予算について、今年度と同様に3000億円台を確保することなどを求められたのに対し、県側の要望に応えられるよう努力する考えを伝えました。
菅官房長官は10日午前、総理大臣官邸で、来年度・平成29年度予算案の概算要求を前に、予算関連の陳情に訪れた沖縄県の翁長知事と会談しました。
この中で翁長知事は、来年度の沖縄振興予算について今年度と同様に3000億円台を確保したうえで、これに加えて那覇空港第2滑走路の建設事業費などを計上すること、さらに、今年度で大半が終了する、沖縄独自の税制の優遇措置を延長することなどを盛り込んだ要望書を手渡しました。
これに対し、菅官房長官は、「振興予算の3000億円台は確保したい。税制は沖縄だけでなく国全体の税制そのものを見直していくなかで検討したい」と述べ、県側の要望に応えられるよう努力する考えを伝えました。
会談のあと翁長知事は記者団に対し、菅官房長官が先に、基地などの返還が進まなければ沖縄振興予算の総額に影響が出ることもあり得るという認識を示したことについて、「会談では全く話がなかった。基地問題と振興予算がリンクしているとは考えていない」と述べました。