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 中国が南シナ海の南沙(スプラトリー)諸島で航空機の格納庫を短期間で建設しているとの分析結果と衛星写真を、米シンクタンクの戦略国際問題研究所(CSIS)が9日までに公表した。戦闘機など軍用格納庫とみられ、米国政府は同諸島を軍事拠点化しないとの中国の主張を疑問視せざるを得ないと批判を強めている。

 CSISの分析によると、7月下旬までに撮影された衛星写真で、南沙諸島のファイアリー・クロス、スビ、ミスチーフの3礁で埋め立てた人工島の滑走路周辺に、建設中の格納庫が確認されたという。

 CSISは報告書で「3礁すべてで補強された格納庫が短期間で建設されたことは、現状変更の可能性を示唆している」と指摘。各礁とも、24機の戦闘機のほか、爆撃機や空中給油機など大型機数機がそれぞれ収容可能な格納庫を建設中で、間もなく完成するとの見通しを示した。

 こうした格納庫の建設は、7月…

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