国の地方創生人材支援制度を活用して4月、文科省から佐賀県三養基郡上峰町に出向し、6月末に出張後、休職状態となっている松井佳奈江副町長(36)が9日付で副町長を辞任した。理由は「一身上の都合」としている。町は本人からの辞職願を8日に受理した。後任や副町長ポストを引き続き設置するかどうかは未定。
町によると、本人直筆の辞職願には、一身上の都合で副町長職を辞めたいという旨と、給与を返納したいという2点が書かれていたという。
町長「健康を第一に考えた結果」
就任から4カ月余りの辞任について武広勇平町長は「回復後の復帰を待ったが、辞任ということになった。松井氏の健康を第一に考えた結果」と説明した。後任人事は検討中で、国の人材支援制度の活用については、別途、国側に検討を要望しているという。
議員「本人と連絡取れないのは問題」
同日の町議会全員協議会で執行部が報告した。議員からは「本人と直接連絡が取れないのは問題」「個人情報保護は分かるが、町民への説明も必要」などと求める声も上がった。
文科省「復帰の時期は未定」
文科省人事課によると、松井氏は8月10日付で再び同省に戻るが、「本人は療養中のため、復帰の時期は未定」と話す。
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