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尾崎裕哉さんインタビュー 父・尾崎豊への思いを語る

デイリー新潮 7月24日(日)8時0分配信

 7月16日に生放送されたTBS「音楽の日」で大きな注目を浴びた尾崎裕哉さん。初めて出演したテレビ番組で、父・尾崎豊さんの「I LOVE YOU」と、自身のオリジナル・ソング「始まりの街」を歌い、「鳥肌が立った」「奇跡のTVライブ」などと大反響となった。

■指先にあらわれた緊張

「あの日は出番までずっと家にいるように言われていたのですが、普通に過ごしたいなと思って、カフェに行ったりしていました」

 尾崎裕哉さんは、そう言って笑う。

「出番は夜9時くらいだったので、夕方くらいに家に戻ったんです。で、ちょっと迷ったんですが、テレビで『音楽の日』を見ました。緊張するかなと思ったら、明るい感じの番組でしたし、そうか、僕が歌う姿はこういう風に見えるんだってわかって、なんだか安心できたんです。で、出番が来て、楽屋を出たときに、『やってやるぞ!』と腹をくくりました」

 話しぶりからもマイペースさが伝わってくる裕哉さん。とはいえ、テレビ初出演で緊張しなかったのだろうか。

「うーん、失敗したらどうなるんだろうっていう恐怖みたいなものは脳裏をよぎりましたよ。でも、あがったかといえば、そんなこともなかったんです。スタジオにお客さんがいてくれたから、ライブと何も変わらないなあ、と。僕はレコードも出していませんし、無名の状態でやってきたので、先入観なしで自由に聴いてほしいと思っていました」
 しかし、意識はしていなくとも、体は緊張していたようだ。
「出番の5分前に指を見たら真っ白で、爪の色が紫になっているんです。すごく冷たいし。弾き語りなのでまずいなあ、と思いました。でも、自分のタイミングで曲に入ればいい、とそれだけを思っていたんです」

■「自分は歌を届けることができるんだ」

 1曲目は「I LOVE YOU」。アコースティックギター1本での弾き語りだった。

「父親に似せて歌うのではなく、僕の『I LOVE YOU』を歌おうと思いました。スタジオのお客さんの先まで、テレビカメラの向こうで聴いてくれている人たちまで声を届けようと思って、歌いました。あとでみなさんの反応を知って、自分は歌を届けることができるんだ、自信を持っていいんだ、と嬉しくなりました」

 2曲目は「始まりの街」。母に捧げるオリジナル・ソングだ。

「とても気持ちよく歌えました。それでも、やっぱり緊張していたのかな。ベストは尽くしましたけど、正直、もっと良く歌えます(笑)『始まりの街』は純粋な曲ですが、僕はテイストの違う曲もつくっています。興味を持ってくれた人は、『始まりの街』を入口に、いろいろ聴いてほしいです」

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最終更新:7月24日(日)8時6分

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