京都市内で実証実験 全面移転へ向け課題探る
文化庁は11日、政府が決めた京都府への全面移転の課題を探る実証実験を京都市内で始めた。24日まで職員10人程度が常駐し、東京にいる職員や関係機関と連絡を取りながら業務を進め、支障がないか確かめる。
実証実験は、府庁内にある文化庁文化芸術創造都市振興室(関西分室)=京都市上京区=と、京都芸術センター=同市中京区=で行う。初日は、午前10時から東京の文化庁と最新のテレビ会議システムで結び、職員が定例連絡などをした。また、京都市職員が市内の劇場や音楽堂などの活性化事業について、文化庁職員と話し合った。
政府は実証実験の結果を踏まえ、8月末までに移転計画の概要をまとめる。【宮川佐知子】