南スーダン 戦闘拡大し再び内戦状態の懸念も
政府軍と反政府勢力の間の衝突が再燃している南スーダンでは、10日も首都ジュバで双方の銃撃戦が起き、現地では、戦闘が各地に拡大して再び内戦状態に陥るのではないかとの懸念が強まっています。
南スーダンでは、キール大統領を支持する政府軍と、マシャール副大統領に忠誠を誓う反政府勢力との対立が深まり、首都ジュバでここ数日、銃撃戦が相次いでいます。
現地からの報道によりますと、これまでに272人の死者が出て、このうち33人は市民だということです。
ジュバでは10日も激しい銃撃戦が起き、反政府勢力側の報道官はイギリスの公共放送BBCに対し、「戦争状態に逆戻りした」と述べ政府軍側を激しく非難しました。
ジュバでは、日本の陸上自衛隊を含む各国の部隊が国連のPKO=平和維持活動に参加していますが、PKO本部によりますと、数百人もの市民が戦闘を逃れようと陸上自衛隊も宿営している国連の施設に保護を求めてきたということです。
南スーダンは5年前に独立したあと、2年余りにわたって内戦状態が続きましたが、ことし4月、政府軍、反政府勢力の双方が参加する暫定政府が発足し、和平に向けてようやく動き出したところでした。今のところ事態が沈静化する見通しはなく、現地では戦闘がジュバから各地に拡大して再び内戦状態に陥るのではないかとの懸念が強まっています。
現地からの報道によりますと、これまでに272人の死者が出て、このうち33人は市民だということです。
ジュバでは10日も激しい銃撃戦が起き、反政府勢力側の報道官はイギリスの公共放送BBCに対し、「戦争状態に逆戻りした」と述べ政府軍側を激しく非難しました。
ジュバでは、日本の陸上自衛隊を含む各国の部隊が国連のPKO=平和維持活動に参加していますが、PKO本部によりますと、数百人もの市民が戦闘を逃れようと陸上自衛隊も宿営している国連の施設に保護を求めてきたということです。
南スーダンは5年前に独立したあと、2年余りにわたって内戦状態が続きましたが、ことし4月、政府軍、反政府勢力の双方が参加する暫定政府が発足し、和平に向けてようやく動き出したところでした。今のところ事態が沈静化する見通しはなく、現地では戦闘がジュバから各地に拡大して再び内戦状態に陥るのではないかとの懸念が強まっています。
国連安保理が非難 緊急の会合へ
南スーダンの情勢が緊迫化したことを受け、国連の安全保障理事会は10日、戦闘を非難する声明を発表しました。
声明では、今月7日と8日には現地のPKO部隊や外交団への攻撃もあったなどとして、政府軍と反政府勢力に対し、戦闘を停止し、国連が現地で必要な人道支援活動を行えるようにすべきだと求めています。
国連安保理は緊急の会合を開いて、南スーダンへの対応を協議することにしています。
声明では、今月7日と8日には現地のPKO部隊や外交団への攻撃もあったなどとして、政府軍と反政府勢力に対し、戦闘を停止し、国連が現地で必要な人道支援活動を行えるようにすべきだと求めています。
国連安保理は緊急の会合を開いて、南スーダンへの対応を協議することにしています。