今週のお題「わたしの本棚」
わたしの本棚と、その中身について紹介します。
いつも使っているこの鏡、これがわたしの本棚です。
↑これ、本棚だったんです。
姿見が欲しいなと思って探していたら見つけました。
ミラー扉つきキャビネット
わたしの本棚の中身
あけてみます。
ザンッ!(おなじみ、ザン言いたいだけ)
鏡の裏側に、本がつまってます。
中身です。
何度も読み返そうと思っている本だけ残してます。
村上春樹は、一度読んでもわからないし、何度読み返してみてもわかった感覚にはならない。けれど、好きです。
たとえば、深い湖があって、その湖の深さがどれほどあるのかはわからないけれど、その水面の色が好き。
そんなかんじです。
それがいいなと思って読んでいます。
友人その1であるねーちゃんは、抽象的な表現の作品がムリなので、そこらへんぜんぜん理解してもらえません。(好き嫌いわかれますね。)
(ついでに、ぼのぼのも理解してもらえない。)
海辺のカフカを読んでいると、この作品の登場人物、ナカタさんの話し方がなんだかうつってしまいます。
(ちなみに、ナカタさんは猫と交流ができる老人です。猫とお話しができるなんてうらやましい。猫によっては言ってることがさっぱりわかんないけど。そこもまたおもしろい。)
…というように村上春樹の作品は、まず登場人物がとても印象的です。
海辺のカフカの雰囲気ってこんなかんじ
海辺のカフカの雰囲気を少し知ってもらえたらと思うので、いろいろな本から集めたことばメモの中から
(もっとあります。)
海辺のカフカの引用をご紹介します。
(ことばのストックが、ブログに役立ってよかったな。)
図書館についての、ものすごく好きな描写
誰もいない朝の図書館には、なにかしら僕の心を打つものがある。すべての言葉と思想がそこに静かにやすんでる。
僕はできるかぎりその場所を静かに保っておきたいと思う。
家出している田村カフカくんと、それを助ける大島さんとの会話
「もういいよ、大島さん」と僕は言う。
「その話はやめよう。きっと僕は考えすぎているんだと思う」
「かまわないから、頭の中にあることをなんでも話してごらん」
と大島さんは言う。
「君が考えすぎているかどうかは、そのあとで判断すればいいことだ」
「警察に嘘をつくとまずいことになるよ」と僕は言う。
「しかし僕が嘘をつかないと、君がもっとまずいことになる」
「でも僕としては大島さんにまで迷惑をかけたくない」
大島さんは目を細めて笑う。
「君はよくわかってない。君はすでに僕に迷惑をかけているんだ」
この2人の関係、なかなか複雑なかんじ。
「君はよくわかってない。君はすでに僕に迷惑をかけているんだ
目を細めて笑って、こんなこと言われたら、
「エーンごめんなさい~」って言って、胸に飛び込んでしまいそうになるな。。
海辺のカフカをまとめて簡潔に書いてみる
若者が見えないものに突き進んでいき、乗り越えていく、不思議な冒険の物語というかんじです。
何かに打ち勝つ強さとはまた違い、理不尽さや不条理さに耐えていくための強さを得ていく成長ストーリーです。
内容が複雑なだけに、読む人それぞれが違ったヒントを得る作品だと思います。
海辺のカフカ(上巻) [ 村上春樹 ]
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![]() 海辺のカフカ(下巻) [ 村上春樹 ]
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