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爆破ロボットで容疑者殺害

訓練で公開された、ドイツ連邦警察の爆発物処理ロボット。ダラスの警官狙撃事件では、ロボットに爆弾を装着して運び、遠隔操作で爆破した=ベルリンで4月、ロイター
警察による黒人への暴力を非難しながら、殺された5人の警官を追悼するデモ=AP

 【ニューヨーク國枝すみれ】米南部テキサス州ダラスで起きた警官狙撃事件で、警察は8日未明(日本時間同日午後)、容疑者が立てこもっている駐車場に爆弾を装着したロボットを送り込んで爆発させ、殺害した。人質立てこもり事件が頻発する米国で、突入した警官が容疑者を射殺することはあるが、ロボットを使って殺害した例は初めてとみられ、論議を呼びそうだ。

 ローリングス市長は8日の記者会見で、「長い間交渉し、投降する選択も与えた。だが彼は駐車場に残ることを選んだ」と説明。ダラス市警のブラウン署長も「選択の余地はなかった。(ロボットを)使わなければ、警官の命を危険にさらすことになった」と強調した。

 殺害時、マイカ・ジョンソン容疑者(25)はライフルと拳銃で武装していた。同容疑者の狙撃で5人の警官が死亡した。

 ロイター通信によれば、使用されたのは、軍事会社ノースロップ・グラマンの子会社が製作したロボットで、通常は爆発物処理などで使われている。

 USAトゥデーによれば、ロボットは全米の捜査現場に広く導入されている。当初は人が近づけない危険な現場で、不審物を調査したり、爆発物を処理したりするために使われていた。最近では人質立てこもり事件で使用されるケースも出てきた。360度見渡せるカメラを装着し、インターコムで会話もでき、ドアを開けることもできるようになったためとみられる。アリゾナ州では強烈な光と音を発する器具を装着したロボットが使用された例があるという。

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