【就活失敗】40社受けて内定ゼロのぼくはフリーランスで生きていく
http://www.iwata09.com/entry/iwatafree
を読んだ。
「大学卒業したけどフリーランスで生きていきます!」というエントリーを以前も読んだことがある。
流行り?
気持ちは分かる。
オレもそうだった。
就職したくなかった。
好きなことをして生きていきたかった。
大学の途中から私はローカルの劇団に入っており、裏方や脚本を書いていた。
劇団と言っても数人ぐらいしかおらず、サークルと呼んだ方がいいだろう。
サークルの主宰は「お前らを芝居で食わしてやりたい」と言っていた。
私はそれができたらいいなと思った。
芝居だけじゃなくて、書くことで食べていければ。
それから、バイトをして、脚本を書いて、稽古をしながら脚本を直して、公演をするというゼロが始まった。
脚本を書くのが辛い。
当然だ。
年に2〜3回しか公演はしないし、それ以外の営業活動はしていなかったのだから。
同級生はみんな大きな会社に勤めたり公務員になったりしている。
サークルの主宰を含め、5コも10コも歳上で、芝居をしながらバイトをしている人は、地域内では何人もいた。
その人達は平気そうだった。
私は、その不安定さに耐えられなくなった。
元々親に言われるままに中学受験で私立に入り、それから大学も卒業した。
組織で生きること、親、上の人に従うことに慣れきっていた。
今さら自分の考えだけで、能力だけで生きていく、のはムリだと思った。
運が良かった。
就職できていなかったと思うとゾッとする。
それが10年ぐらい前の話。
会社は辛い。
でも、就職しないよりはマシだったと思う。
すぐに就職していれば、「ああ、芝居とか書くことで生きていきたかったなー」などと今でも寝ぼけたこと言ってたかもしれないからだ。