わざわざ長い単語を使う意味とは…

日本語で言ったほうがいいと思う「カタカナ語」TOP10

2016.07.08 FRI

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会議中など、言葉の意味がわからないまま話が進んでしまうおそれも
写真/PIXTA
コンサル業界やインターネット業界の用語から広がり、多くの職場で「カタカナビジネス語」が飛び交うことも珍しくなくなった。だが、時に「それ日本語で言えばよくない?」と思ってしまうことがあるのも事実…。そこで、「カタカナビジネス語」について、20~30代の社会人男性200人にアンケート調査した!(R25調べ/協力:アイリサーチ)

〈「日本語で言え」とイラッとするカタカナビジネス語TOP10〉

(全28の項目のなかから上位3位まで選択。1位3pt、2位2pt、3位1ptとして集計)

1位 コミットメント(約束、集中する) 149pt
2位 ユーザー(利用者、消費者) 125pt
3位 エビデンス(証拠、確証) 92pt
4位 スペック(能力、性能) 87pt
5位 アジェンダ(議題、課題) 67pt
6位 コンセンサス(合意) 58pt
7位 フィックス(決定) 53pt
8位 ジャストアイディア(思いつき) 42pt
9位 シェア(共有) 41pt
10位 ペンディング(保留、中止) 33pt

いかにも“意識高い系”のニオイがする用語が並んだ。それぞれに寄せられたビジネスマンたちの声はいかに?

●1位 コミットメント(約束、集中する) 149pt
「約束のほうが短くわかりやすいから」(39歳)
「コミットというとなんだか気負いするから」(39歳)
「字数が多いから」(26歳)
「日本語の方が短い」(22歳)

●2位 ユーザー(利用者、消費者) 125pt
「かっこつけてる」(34歳)
「日本語のほうがいい」(39歳)
「分かりにくいから」(36歳)

●3位 エビデンス(証拠、確証) 92pt
「最初意味がわからなかったので」(34歳)
「よく職場で使われるから」(29歳)
「言われても、すぐに理解できない」(30歳)

●4位 スペック(能力、性能) 87pt
「パソコンを思い浮かべてしまう」(33歳)
「パチンコやパチスロの話みたいで笑ってしまう」(33歳)
「何か言われて腹立つから」(31歳)

●5位 アジェンダ(議題、課題) 67pt
「日本語に混ざって使うには浮きすぎるから」(38歳)
「よくセミナーとかで聞くけどどうしてもなじめない」(39歳)

多く見られるのは、「日本語で言ったほうが早い(短い)のになんでわざわざ…」という意見。また、「スペック」へのコメントとして「言われて腹立つ」というものがあるように、本来の意味からズレた使われ方(男性の年収や容姿を「スペック」と表現すること)にイラッとしている人もいるようだ。

個人的には8位「ジャストアイディア」、10位「ペンディング」などは、単に「今思いつきました」「やめます」というより賢い感じがするし、使いやすいのはわかる。

とはいえ、オーセンティックかつロジカルな発言を心がけたいものですね。
(梵 将大)

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