都知事選 野党4党連携の枠組み構築できるか焦点に

都知事選 野党4党連携の枠組み構築できるか焦点に
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東京都知事選挙を巡り、俳優の石田純一氏は、8日、民進党や共産党など野党4党の統一候補になるのであれば立候補したいという考えを明らかにしました。ただ、4党の中には、石田氏の擁立に慎重な意見があるなど、野党4党の連携の枠組みが構築できるのかどうかが焦点となります。
来週14日に告示される東京都知事選挙を巡って、俳優の石田純一氏は、8日、「野党統一候補なら、ぜひ受けさせていただきたい」と述べ、民進党、共産党、社民党、生活の党の野党4党の統一候補になるのであれば、立候補したいという考えを明らかにしました。
しかし、民進党東京都連の会合では、「一定の経験がないと、都政という大きな船を操ることはできない」と、石田氏の擁立に慎重な意見が出たほか、神奈川県知事を務めた松沢成文参議院議員や、経済産業省の元官僚の古賀茂明氏を推す声が出されました。
また、前回の都知事選挙に、共産党と社民党の推薦を受けて立候補した、日弁連=日本弁護士連合会の元会長の宇都宮健児氏は、「複数の市民団体から要請があり、挑戦することを決めた」と述べ、立候補の意向を明らかにしました。このため、共産党や社民党の支持層は、宇都宮氏の支援に回るという見方も出ていて、野党4党の連携の枠組みが構築できるのかどうかが焦点となります。
これに対し、自民党東京都連が擁立を目指す増田寛也元総務大臣は、8日、都内の市長の有志から立候補を要請されたのに続き、9日は、町村長とも会談することにしていて、10日、立候補を正式に表明する見通しです。
自民党では、すでに小池百合子元防衛大臣が党の推薦を得られなくても立候補する考えを示しており、東京都連は、10日夜、参議院選挙の投票が締め切られた後に、所属する国会議員らが対応を協議したうえで、週明け早々に、推薦する候補者を決めたいとしています。