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“幻”となった路線も紹介 県立歴史館で「信州の鉄道」展
千曲市の県立歴史館で9日、企画展「夢をのせた信州の鉄道-失われた鉄路の軌跡-」が始まった。明治から戦前を中心にした県内鉄道の資料や写真を計約100点を展示し、その歴史をたどる。
メーンは「県内の私鉄網をまとめた観光パノラマ絵図(鳥瞰(ちょうかん)図)」の原画。昭和初期の製糸業衰退を機に県内への観光誘客を目指した画家らが描いたもので、原画は県内で数点しか存在しないという。
長野市と白馬村をつなぐ「善光寺白馬電鉄」や、佐久市と諏訪地方を結ぶ「佐久諏訪電気鉄道」など完成を見ずに“幻”となった路線も紹介。木材運搬列車として昭和50年ごろまで活躍した「木曽森林鉄道」の写真パネルも見どころだ。
8月28日まで。月曜・祝日の翌日休館。観覧料は一般500円、大学生250円、高校生以下無料。問い合わせは同館(電)026・274・2000。