ブナの実 東北で不作の予測 クマ出没に注意必要
クマのエサとなるブナの実について、ことしの秋、岩手県や秋田県など東北の多くの地域でほとんど実がならないとする予測を国の機関がまとめました。専門家は、「クマがエサを求めて人里に出没するケースが増える」として、注意を呼びかけています。
東北森林管理局は、毎年、ブナの実のなりかたを予測するため、ブナの開花状況を調べていて、ことしは、福島を除く東北の5つの県の国有林の合わせて140か所で調査を行いました。
それによりますと、ブナの開花が半数以上の木で見られたのは14か所にとどまり、僅かな木で見られたのは52か所、全く見られなかったのは74か所に上りました。その結果、ことし秋のブナの実のなりかたについて、岩手、宮城、秋田、山形では4段階で最も低く、ほとんど実がならないことを意味する「皆無」と予測しています。青森でも、4段階で下から2番目に低く、僅かに実をつけることを意味する「凶作」と予測しています。
クマの生態に詳しい森林総合研究所の大西尚樹研究調査官は、「ブナの実がならないので、クマがエサを求めて人里に出没するケースがこれまで以上に増える」と指摘しています。そのうえで、クマによる被害を防ぐため、住宅の周辺で、クマが身を隠せるようなやぶなどを刈り取ることや、クマのエサとなるごみを放置しないことを徹底するよう注意を呼びかけています。
それによりますと、ブナの開花が半数以上の木で見られたのは14か所にとどまり、僅かな木で見られたのは52か所、全く見られなかったのは74か所に上りました。その結果、ことし秋のブナの実のなりかたについて、岩手、宮城、秋田、山形では4段階で最も低く、ほとんど実がならないことを意味する「皆無」と予測しています。青森でも、4段階で下から2番目に低く、僅かに実をつけることを意味する「凶作」と予測しています。
クマの生態に詳しい森林総合研究所の大西尚樹研究調査官は、「ブナの実がならないので、クマがエサを求めて人里に出没するケースがこれまで以上に増える」と指摘しています。そのうえで、クマによる被害を防ぐため、住宅の周辺で、クマが身を隠せるようなやぶなどを刈り取ることや、クマのエサとなるごみを放置しないことを徹底するよう注意を呼びかけています。