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橋本治から10代有権者へのメッセージ 「『こいつは絶対にいやだ』という悪意を込めて投票しよう」

[2016年07月08日]

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若い人はボランティアのつもりで投票へと語る橋本治氏

初の「18歳選挙」となる7月10日の参議院議員選挙――。

本誌アンケート調査によれば、「18、19歳の63.5%が投票に行く」と回答しているが、政治への接し方がまだよくわからないという新有権者も多いはず。そこで、各界で活躍する“先輩”、作家の橋本治はしもとおさむ)氏から「選挙のたしなみ方」を伝授してもらおう!

ここ最近、『国家を考えてみよう』(ちくまプリマ―新書)、『福沢諭吉の「学問のすゝめ」』(幻冬舎)という2冊の新刊を続けて上梓(じょうし)した橋本氏だが、いずれも新たに有権者となる若い読者を念頭に置きながら書かれたものだ。

今の日本の状況をどのようにとらえ、どんな投票行動につなげるべきか、橋本治流「18歳選挙のすゝめ」とは…?

* * *

―今の10代を橋本さんはどうご覧になっていますか?

橋本 今の若い人って、何をするにも基本的に見返りがないとダメだから、自己啓発本以外、ほとんど本も読まないでしょう? でも、それって実は日本人のほとんどにも共通して言えることで、私は「知的ひきこもり」の状態にあると思っているんですね。

―「知的ひきこもり」というのは?

橋本 日本人の多くは「自分の意見を持っている」と勘違いしているけれど、実は「このシチュエーションでどんな発言をすれば、きちんと意見を言ったことになるのか」という、空気の読み方をしているだけの話なんですね。

―空気を読む能力が求められている節すらありますね。

橋本 でも、ホントはそうじゃなくて、まとまりがないかもしれないし、空っぽかもしれないけど、自分の中にあるものを形にしないと「自分の意見」にはならないんです。

でもね、それって結構しんどいの。自分の頭でものを考えたり、他人の意見に耳を傾けるなんて面倒くさいし、異なる価値観をすり合わせたり、そこから何か新しい問題意識が生まれたりというのも面倒くさい。だったら、「このままでいるほうがラクだよね?」と考えてしまうのが、今の多くの日本人なんじゃないかなぁ。

―では、なぜこのタイミングで「ひきこもってないで出てきたほうがいいよ」と呼びかけるに至ったんでしょうか。

橋本 ひと言で言えば「この状況でバカのままだとヤバイよ」というのが大きいですね。日本という社会が乗っかっている基盤がすでに崩壊しちゃっているので、バカのままだと、底が抜けて崩れていく足元の地盤に自分ものみ込まれてしまうよ、というね。


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