NY外為市場 2週間ぶり一時1ドル=99円台

NY外為市場 2週間ぶり一時1ドル=99円台
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8日のニューヨーク外国為替市場は、アメリカの雇用統計の結果は市場の予想を上回ったものの世界経済の先行きへの根強い懸念などから、ドルを売って円を買う動きが強まり、円相場は、一時、2週間ぶりに1ドル=99円台に値上がりしました。
8日のニューヨーク外国為替市場は、アメリカの先月の雇用統計で農業分野以外の就業者数が市場の予想を大幅に上回ったことを受けて、発表直後はドルが買われ、円相場は、一時、1ドル=101円台前半に値下がりしました。
しかし、その後は市場が注目した平均時給の上昇率が予想に届かなかったことや、ヨーロッパをはじめ世界経済の先行きへの根強い懸念などから円を買い戻す動きが強まり、円相場は、一時、2週間ぶりに1ドル=99円台に値上がりしました。
取り引き終盤にかけては売り買いが交錯する展開となり、円相場は、1ドル=100円台半ばの水準で推移しました。

一方、ニューヨーク株式市場はアメリカの雇用情勢は堅調だという受け止めから幅広い銘柄に買い注文が集まり、ダウ平均株価は前日より250ドル86セント高い1万8146ドル74セントで取り引きを終えました。
市場関係者は「前回5月の極めて低調だった雇用統計から急回復したことを受けて、アメリカの景気が失速するのではないかという懸念はひとまず和らいだ。ただ、イタリアの銀行の経営不安など新たな懸念も持ち上がっており、投資家の警戒感は依然として高い」と話しています。