自衛隊機や米軍機へのレーザー光線照射 相次ぐ

去年、民間の航空機にレーザー光線のようなものが当てられたという報告が相次いだことから、防衛省が調べたところ、この3年余りに自衛隊機で60件以上、アメリカ軍機で100件以上の報告があったことが分かりました。防衛省は、墜落につながりかねない危険な行為だとして、やめるよう呼びかけています。
防衛省は、国土交通省のまとめで民間の航空機にレーザー光線のようなものが当てられたという報告が去年1年間に49件あったことから、自衛隊やアメリカ軍の状況について調べました。
それによりますと、平成25年4月から先月末までの3年余りに、同様の報告が自衛隊機で64件、在日アメリカ軍機で107件ありました。このうち自衛隊機では、先月、愛知県の航空自衛隊小牧基地の周辺で、飛行中のヘリコプターが緑色のレーザー光線のようなものを7秒間照射されたことなどがあったとうことです。
いずれのケースもパイロットが目をケガをしたり、運航に影響が出たりすることはなかったということですが、防衛省は、墜落につながりかねない危険な行為だとして、基地周辺にポスターを掲示するなどしてやめるよう呼びかけています。