バングラデシュの衝撃から数日が経ちました。
【速報】バングラデシュの首都ダッカで人質たてこもりテロ事件 報道まとめ ※追記あり - ジェイ・ステーション
バングラデシュでのテロのあと、イラクそしてサウジアラビアでも自爆テロが起こりました。世界はどうなってしまうのでしょうか。
日本人の被害者が出た今も尚、バングラデシュにいるぼくに何ができるんだろう。その答えがでないままただ時間だけが過ぎ去っていきます。
一つだけ日本にいる皆さんに伝えたい事、バングラデシュで日本人が被害にあったことは確かな事実。被害者の家族の悲しみとやりきれなさは計り知れないものがあります。これを覆すことはできません。
でもだからといって、バングラデシュという国が、バングラデシュの人々がみんなテロリストなわけではないんです。
ぼくが3年間住んできた中で出会った、たくさんの笑顔と優しさを紹介することで、悲しみと憤りを和らげたい。バングラデシュの人々の笑顔ギャラリーをご覧ください。
バングラデシュの人々の笑顔ギャラリー
バングラデシュに来て初めての笑顔。物乞いの女の子。
少しだけどこか寂し気で笑顔になりきれていないけれど、私はここにいるよって言っている気がする笑顔。
路上でじゃれあっていた男の子たち。「ねー写真とってよー」という声が写真からも伝わってくる。カメラ目線は一人だけ(笑)みんな誰を見ているの?
川の中から突然現れたお兄さん。ベンガル人は写真を撮られるのが大好きで、俺をかっこよくとれよって言ってくる。まぶしかったのかな?ちょっとしかめっ面だけど、白い歯が見えていてベンガル人の大人にしては笑顔に見える(笑)※大人たちは写真に写る時、笑顔はカッコ悪いと思っちゃうんです。
あれ、、、頭が。いや光の加減です。ごめんなさい。
ぼくの大恩人。この人がいなければ、バングラデシュでやっていけなかったかもしれないといっても過言ではないくらい、ぼくを助けてくれた人。
初めて一人で行く職場への道がわからずに、どうしようと思っていたら、「ぼくもそっちへ行くから一緒についていってあげるよ」と声をかけてくれた。
あとから知ったけれど、彼がいく方向は反対方向だったんです。
停電が多いバングラデシュ。ぼくが日本から持っていったペンライトをずっと欲しがっていた。「これバングラデシュの2年間で使うから、帰る時にじゃープレゼントするね」という言葉をずっと覚えていて、絶対渡してくれよなとうるさかった(笑)
この町から離れるとき、約束通りペンライトを渡すととにかく喜んでくれた。一生大切にするって。そんなに高い物じゃないのに・・・
一番通っていたバングラデシュのコンビニエンスストアの兄弟。どんなVIP客がいても、ぼくが行くとなぜかぼくを優先してくれるという(笑)。それはあかんやろ!
もはや何を買いたいか言わなくてもわかってくれて、無言で袋に詰めてくれる最高の二人。
村に行くと、なんでこんなに子どもがいるの?と思うほど、次から次へやってくる。この国の子友だちに「人見知り」って感覚はあるの?
ぼくにじゃれて、とびっきりの笑顔を見せてくれる彼らとの出会いはぼくの大切な宝物。子どもってなんか苦手だなと思っていたぼくを変えてくれたのがバングラデシュの子どもたち。
ぼくのバングラデシュ生活を一番サポートしてくれた大親友と呼べる存在。
一番ケンカして、一番笑って、一番一緒の時間を過ごした。
事件のあとまっさきに電話をくれたのも彼で、本当は今彼の家にいる予定だった。
「もうお前が心配で心配で、気が狂いそうだった。久しぶりに会えるのを楽しみにたくさん計画してたけど、ここには来るな。絶対外に出るな。お前が安全にいることが一番大切だから。」
バングラデシュ人って本当にこんな人ばかりなんです。自分のことより友だちや家族のことを何よりも大切に思う。これからも一生つきあっていきたいバングラデシュの親友。
職場の同僚だった人。言動が過激でちょっと勘違いされやすい。でも「俺は今を大切に生きたいんだ」という彼の前向きな言葉にいつも救われたな。
彼はしていないのに女性にセクハラをした濡れ衣を着せられ左遷された。でもぼくは信じている。彼は絶対にしていない。それでも前向きにいつもぼくを明るくさせてくれた。
なぜか職場に行くといつもぼくに近寄ってきた子どもたち。ふざけた顔が本当に愛おしい。「一緒に川に飛び込もうよ!」そう言ってぼくの手を掴んで話さない。
彼らが大人になるのが今から楽しみで仕方がない。
ぼくのペット(笑)ま~それは嘘なんですが、いう事聞かなくてご飯もたべないでお菓子ばっかり食べる悪ガキ。ぼくが住んでいた家の大家さんの孫。
ぼくの部屋で一緒に寝たり、パソコンやカメラに興味をもったり、バイクにのりたいって泣き叫んだり、腹立つことも多かったけど、自分の子どものようなそんな感覚だった。
ぼくが撮ったカメラの被写体で一番多いのが彼。いつも笑顔を見せてくれて最高!
「今日はタバコ何本?」ぼくがタバコを良く買いにいっていた店の主人。
1本歯がないところがまたチャーミングで、何しゃべってるか時々わからない(笑)
ぼくと会うといつもハグしてくれるおっちゃん。
「日本人の可愛い彼女がほしんだよー」と都合の良いことばかり言う同世代の友人。彼は頭の回転が早くて、ぼくが何を言いたいか瞬時に理解してくれる。宗教の話、政治の話、日本の話、なかなか難しいテーマをじっくり話せる相手だったな。
お気に入りの1枚。お父さんの働く場所に初めて来た息子。初めて見る外国人のぼくにも笑顔を振りまいてくれた。お父さんの息子を愛おしそうに見る笑顔が、ぼくはたまらなく好き。
ここは昼ご飯を良く食べていた場所。
バングラデシュのもう一人の大親友。彼とは2年間ずっと一緒に仕事をしてきた。「実は昨日結婚したんだよ」と嘘を作くらい常に結婚したがっている(笑)
彼が携わっていたプロジェクトはJICAの支援が終わり、彼は雇用されなくなるかもしれないという不安な気持ちをいつもぼくにぶつけてきた。いつまでも日本に頼っていたらいけないって誰よりもわかっていたけれど、不安をぶちまけてくれるほどぼくを信頼してくれた。
いつか日本へ行きたいという夢をサポートしたい。
3人の妹をもつ中学生の長男。貧しい家の彼は一家の稼ぎ頭の1人。昼間は働いて、夜は学校へ行く。そんな彼はぼくを友だちだと思ってくれている。
年齢は離れているけれど、唯一タメ語を許したがきんちょ(笑)
ずさんだったお店の借入金と売上金額をしっかり記録するようにしつけました。
バングラデシュに住んでいた妻のおかげで仲良くなった兄弟。彼らのおかげでぼくのバングラデシュ生活が楽しくなったと言っても過言ではないくらい。家族とよべるような存在。
彼らの成長をずっと見届けて居たい。バングラデシュを変えるような大人になれよ!
バングラデシュで女性と親しくなることはとても難しい。やはり宗教上の問題もある。だけれど右の彼女は職場も一緒で、「バングラデシュの古いしきたりは今変わりつつあるのよ」と明るく言う彼女は、数少ない女性の友人。
四人の兄弟姉妹を支えるしっかりものの長女。
ちょっとぶれていてごめんなさい。ぼくが住む町で唯一であった日本語が話せるベンガル人。日本滞在歴が長くて、今でも日本へまた行きたいと思っている。
ぼくはベンガル語で、彼は日本語で話している光景はとても不思議です。
ぼくが住んでいた家のお隣さん。いつも美味しいご飯をご馳走してくれたり、新しい体験をさせてくれた人だった。日本のことに興味をもってくれて、なかなかベンガル語では説明しにくいことも、諦めず根気強くぼくが諦めそうになっても、彼は諦めずに理解しようとしてくれる。
言葉の壁を感じない大切な友人。
バングラデシュにきて初めてホームステイをしたときの、ステイ先の長男。ベンガル人には珍しく自己主張が弱い。交渉も日本人であるぼくより下手。
でもそんなところも人に好かれる理由で、彼は念願の日本旅行も叶えた。
妻が働いていた職場の同僚。彼女は聡明で理解力があり、ぼくたちが結婚したことを誰よりも喜んでくれた。仕事をしながら大学院に通い、家事・仕事・勉強の3足のわらじを見事にこなしたスーパーウーマン。
今回の事件のあとすぐに電話をくれて、「心配で心配で夜も眠れなかったの。本当に生きていてよかった。バングラデシュのことを嫌いにならないでね。本当にごめんなさい」と今にも泣きそうな声だった。
彼女が悪いわけではない。バングラデシュが悪いわけではない。
ベンガル人もぼくらと同じように辛く、悲しい想いをしているんです。
人々を守るこの村唯一の公務員。彼とは下ネタを一番話した仲。
早く結婚しなよーと言う彼の頭の中はあんなことやこんなことばかり(笑)
再びバングラデシュに来ることが決まった時、飛び上がって喜んでくれたのが彼。
バングラデシュの国技であるカバディの試合で優勝した時の笑顔!
№1ポーズ。こういうポーズはベンガル人あんまりしないんだけど、よっぽど嬉しかったんでしょうね。もう最高の笑顔!
今お父さんの留学で、一緒に日本に行ったお茶目な姉と弟。
「日本語って難しい?」必死に聞いてきた彼らは今やもう日本社会に溶け込んで両親よりも日本語が話せるようになってるでしょう。
彼らがバングラデシュに帰ってきたとき、日本語で会話するのが楽しみだな。今回の事件で彼らが日本で生活しにくくならないことを祈るばかりです。
ぼくが3年間バングラデシュを撮ってきた写真の中でトップ10に入る1枚。
この笑顔のお父さんと息子を見ていると、あ~これがバングラデシュだよねって思える。
日本に一時帰国したときに応募した写真展で入選した作品。
「僕いけてるでしょ?」
初めて出会った彼はとびっきりの笑顔ではなく、ちょっとスカした表情を見せた。その瞬間を収めた1枚。
ぼくが写真を好きになれた瞬間です。
本日のJステまとめ
写真を載せたからといってどうなるわけでもないし、被害者が出たのに不謹慎だと言われてもおかしくありません。
それでもぼくはバングラデシュが大好きで、いまここにいる日本人として伝えていくことが役目だと思っています。
最高の観光名所は「人間」だ。 pic.twitter.com/HxAsj7vnak
— 坂爪圭吾 (@KeigoSakatsume) 2016年6月19日
いばや通信というブログを書いている坂爪さんがこんなことを言っていました。その言葉にぴったりな国がバングラデシュだとぼくは思っています。
バングラデシュは人が財産
どうしてもそれが伝えたくて、ぼくの大切な人たちの笑顔ギャラリーを記事にしました。
バングラデシュの笑顔が世界の平和に繋がりますように。
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