農相 補助金交付団体会長から現金 返金し問題ない

農相 補助金交付団体会長から現金 返金し問題ない
k10010574801_201606281407_201606281408.mp4
森山農林水産大臣は28日の閣議のあとの会見で、農林水産省から補助金を交付されている養鶏の業界団体の会長から、現金を受け取ったと一部で報道されたことについて、現金の受け取りを認めたうえで、すでに返金しており問題はないという認識を示しました。
森山農林水産大臣は、一部の週刊誌で、農林水産省から補助金を交付されている養鶏の業界団体、日本養鶏協会の会長から、TPP=環太平洋パートナーシップ協定の交渉が行われていたハワイで、現金を受け取ったと報道されました。
これについて森山大臣は会見で、「去年9月、アトランタで行われたTPP交渉に向けて出発する前日に、議員会館の事務所で、会長から現金20万円を受け取った」と述べました。
そのうえで、「せん別ということだったのでその場で辞退したが、『どうしても』とのことだった。秘書に返金を指示したが、その後大臣に就任することになり、事務所の人間が返金を失念していたのだと思う。ことし2月に返金している」と述べました。
国の補助金を支給された企業や団体からの政治献金は、支給決定から1年以内は原則禁止されていますが、森山大臣は、この団体は交付された補助金を生産者に支払う業務を行っていて団体自身は利益を得ておらず、仮に献金を受けたとしても、政治資金規正法上問題はないとしました。

官房長官「適切に処理し問題ない」

菅官房長官は、閣議のあとの記者会見で、「森山大臣と話したが、すでに適切に処理しているという報告を受けている。問題はないと思っている」と述べました。

日本養鶏協会「事実関係調べる」

これについて日本養鶏協会は「事実関係を調べて回答したい」としています。