北海道電力 原発事業を廃炉部門に 株主提案は否決

北海道電力 原発事業を廃炉部門に 株主提案は否決
北海道電力の株主総会が札幌市で開かれ、原子力発電事業を原発の廃炉部門に移行させるなどといった株主からの提案は、反対多数で否決されました。
北海道電力の株主総会は28日午前10時から札幌市中央区のホテルで始まり、およそ300人の株主が出席しました。
冒頭、真弓明彦社長が「泊原子力発電所を再稼働して、お客様のご負担を軽減するため、安全確保を大前提に、1日も早く再稼動を実施したい」と述べ、泊原発の再稼働のあと電気料金を引き下げる方針を改めて説明しました。
これに対して、株主からは「原発が事故を起こした際に、経営陣は本当に責任が取れるのか」などと、万一の事故の際の対応や責任についてただす質問が相次ぎました。
総会では、原子力発電事業を原発の廃炉部門に移行させるなど、株主から6つの提案がありましたが、いずれも反対多数で否決されました。
一方、おととしの電気料金の再値上げで業績が改善したことを理由に、4期ぶりに株主への配当を行うとする会社側の提案は賛成多数で可決され、総会はおよそ2時間半で終了しました。