中部電力 浜岡原発再稼働方針に反対や不安の声も

中部電力 浜岡原発再稼働方針に反対や不安の声も
中部電力の株主総会が名古屋市で開かれ、会社側が運転停止中の浜岡原子力発電所の再稼働を目指す方針を強調したのに対し、一部の株主からは反対や不安の声が出ました。
中部電力の株主総会は午前10時から名古屋市東区で開かれ、1190人近い株主が出席しました。
総会で勝野哲社長は「浜岡原発の再稼働に向け、新規制基準を踏まえて安全性向上対策を着実に実施し、リスクを軽減させたい」と述べ、早期稼働を目指す考えを強調しました。
これに対して出席した株主の中からは、「津波や地震に対する浜岡原発の安全対策が十分でない」とか、「ハイレベルな放射性廃棄物の管理に不安が残る」といった反対意見や不安の声が出ました。
そして、一部の株主から浜岡原発を廃止する提案が出されましたが、採決の結果、否決され、総会は2時間57分で終了しました。
総会に出席した70代の男性は「再稼働に関しては、責任を持って対策を進めることを求めたい」と話していました。
総会のあとの記者会見で勝野社長は、「福島第一原発のような事故が二度と起こらないとは断言できないが、リスクを減らせるように対策をとっていく」と述べました。