メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

勤務中の排便の自由、回復 福井・若狭

 集団食中毒の発生を受けて福井県若狭町が町給食センターの調理員に勤務時間中の排便をマニュアルで禁じた問題で、町は27日までに、排便に関する項目を削除する方針を固めた。

 町は、5月に学校給食が原因でノロウイルスによる食中毒が小中学校で発生したのを受け、衛生管理マニュアルを改定。昼食時間なども含めて勤務中(午前7時半〜午後4時45分)の調理員の排便を禁止した。しかし、報道を受けてインターネットなどで批判の声が高まったため再改定。排便については「調理作業中に排便しなくて済むよう心がける」とし、便をした場合は責任者に報告するよう改めて今月15日に業務を再開した。

 しかし、再改定したマニュアルについても「生理現象を制約するのはおかしい」「報告義務を課すなど、働く人の権利をどう考えているのか」などの批判が寄せられていた。町は「人権問題になる恐れがあり、公共施設のマニュアルにふさわしくない」などとし、報告義務を含めた排便に関する項目の全廃を決めた。28日に県と協議し、正式にマニュアルから削除する方針。【高橋一隆】

関連記事

毎日新聞のアカウント

話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 介護家族 脳性まひの息子、首絞めた朝 愛した44年、母絶望
  2. 捕獲の子グマ ツキノワグマではなくタヌキだった 青森
  3. 介護家族 殺人事件の「告白」/5 母に「楽になろうか」 11年、1日も休まず
  4. 英EU離脱 公約「うそ」認める幹部 「投票後悔」の声も
  5. 介護家族 殺人事件の「告白」/3 昼夜叫ぶ夫を「楽に」 トイレ、1日数十回

編集部のオススメ記事

のマークについて

毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです

[PR]