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主催2社への損賠請求棄却 大阪地裁

 大阪市東住吉区の長居公園で2012年、野外ライブに来ていて落雷に遭い亡くなった北九州市の女性の両親が、ライブを主催した2社に総額約8100万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が16日、大阪地裁であった。長谷部幸弥裁判長は「会場外にいた女性は自己責任で落雷を避けるべきだった」と判断。主催者側の保護義務は認めず、両親の訴えを棄却した。両親側は控訴を検討する。

     女性は会社員の岩永牧子さん(当時22歳)。被告は「エイベックス・ライヴ・クリエイティヴ」(東京都港区)と、同社の委託で運営を担当した「ミューベンツ・ジャパン」(大阪市北区)。

     判決などによると、牧子さんは12年8月18日午後、長居公園の木のそばで落雷に遭い、翌朝死亡した。人気グループ「EXILE」などが出演した「a−nation」が開かれる公園内の陸上競技場に向かう途中だった。牧子さんの友人の女性(当時22歳)も死亡し、数人が負傷した。

     訴訟では、大阪市内では前日から雷注意報が出ており、主催者側が落雷の発生を予見できたかどうかが主な争点だった。

     長谷部裁判長は「注意報や警報の発令は抽象的な可能性を示すに過ぎない」と述べ、主催者側の予見可能性を否定した。また、落雷現場が主催者側が使用許可を得た会場から離れていたとし、「主催者側に落雷の危険から守る義務は認められない」と結論付けた。

     父浩美さん(54)は判決後に記者会見し、「注意報のアナウンスだけでもあれば娘は避難できた。納得がいかない」と憤りを隠さなかった。【三上健太郎】

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