与野党の対立再燃、パネル黒塗りも 衆院予算委
16日の衆院予算委員会で、待機児童問題を巡る野党と政府与党の対立が再燃した。保育士の待遇改善のための当面の賃上げ目標を「女性労働者との差」の4万円程度とした塩崎恭久厚生労働相に対し、民進党の山尾志桜里政調会長が「保育は女性の仕事なのか。男女の賃金格差を認めるのか」と反発。山尾氏が「女性活躍どころか男尊女卑政権だ」と批判したのに対し、首相は「誹謗(ひぼう)中傷だ」と厳しい口調で反論した。
また、予算委開会前には、山尾氏が質問席で示そうとしたパネルでも与野党の攻防があった。保育士給与の月額5万円引き上げなどの野党提出法案を一覧表にしたもので、与党の対応を「審議せず」「反対」などと記した部分に与党側が理事会で「事実でない」と指摘し、山尾氏は一部をペンで黒塗りして質問に立った。【野口武則】