円相場一時1ドル=105円台に 約1年半ぶりの水準

3日のシンガポール外国為替市場はアメリカ経済の先行きへの不透明感が高まっていることなどからドルを売って円を買う動きが強まり、円相場は一時おととし10月以来、およそ1年半ぶりに1ドル=105円台まで値上がりしました。
3日のシンガポール外国為替市場は、アメリカ経済の先行きへの不透明感が高まっていることに加え、先週、日銀が金融政策の現状維持を決め、それまで円を売っていた投資家が円を買い戻していることなどからドルを売って円を買う動きが強まっています。このため円相場は、日本時間の午後1時半ごろ、1ドル=105円台に値上がりし、おととし10月以来、およそ1年半ぶりの円高ドル安水準をつけました。
市場関係者は、「アメリカの経済指標が市場の予想を下回る状況が続いていることに加え、日銀が先週、金融政策を現状維持としたことからいっそうの金融緩和は難しいという見方が市場に広がっており、こうした要因がドル売り円買いにつながっている」と話しています。